15 March 2013

Medea

Medea by Marc-Antoine Charpentier @ ENO

ENOでシャルパンティエのオペラ「メデア」を観た。夫に捨てられ、復讐に燃え、夫の新しい妻を殺し、極めつけにこの夫と自身の子供2人も殺してしまうという、ギリシャ神話に出てくるメーデイアのお話。メーデイアはギリシャ悲劇の一つでもあり、見た事はないが1797年にケルビーニによってオペラ化されている。このシャルパンティエのは1693年にパリで初上演されている。映画監督ラース・フォン・トリアーが手がけたTV映画では執念に燃えるゾクゾクした恐ろしいメデアの女性像がなんとも言えなかった。


演出はイギリスではおなじみのデビッド・マクヴィカー。メデアはこれまたおなじみのサラ・コネリー。Creon Kingを歌ったBrindley Sherrattはなかなか。ENOはROHではあまり上演されないタイトル、異色の舞台監督など扱うので、その視点で観に行くのだが期待を裏切ってくれる舞台も多い。「メデア」はなかなか楽しめた作品であった。音楽は17世紀の宮廷音楽のようで下手すると眠たくなってしまうのだがオペラと演劇がいい具合にエンターテイメント的に融合された上手い出来であった。

No comments: