Inside Llewyn Davis by Ethan & Joel Coen
コーエン兄弟の新作「Inside Llewyn Davis」、カンヌではグランプリ受賞。60年代NYのフォークソング・シーンを題材とした内容。映像も暗くもやがかかり、話しも暗く失望的で一風変わった作品であった。
フォークシンガーのジーン(キャリー・ミリガン)が「あんたは、触るものが全て金に変る能力を持つギリシャ神話のミダースの全く正反対の存在」という様、何をしても失望に終わるフォークシンガーのルーィン・デイビス(オスカー・アイザック)。相棒の自殺以来全てが下降状態。どうにか道を開こうとするが自己嫌悪、無責任と、運は悪い方向にすすむのみ。
ライブハウスでデイビスのパフォーマンスの後、若いボブ・ディランが登場するシーンがある。この作品ではデイビスがどうなるのかという結論は描いていない。しかしながらボブ・ディランはフォークで台頭し成功する事実から、このシーンでデイビスの失望が決定づけられているような気がする。またユリシーズと名付けられたネコからも、どうもデイビスの辛苦の人生が回り続けるかと。こう書いていると、実はこの作品はある意味とてもとても暗い内容である事に気付いた。
2 comments:
たいへんご無沙汰しています。JTです。いつもながら作品をみていなくても全体感がわかる記事で感心させられます。この映画にJustin Timberlakeも出てるんですね。彼の曲は結構好きなんです。残念ながら日本公開は今年の初夏になるそうです。おそい・・・
JTさん、とーってもお久しぶりです、私のブログ覚えていてくれてとても嬉しいです!!そういえばJTさんが好きな(と覚えてますが)ホフマン亡くなりましたね、いい俳優でした。
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