50〜60年代ロンドンのイーストエンドで勢力支配した伝説的ギャング、クレイ兄弟の話しである。今ではロンドンのイーストエンドはおしゃれな地域というイメージだが数十年前までは貧困街、そしてアイルランド人から始まりユダヤ人そしてバングラデシュ人の移民街としても有名。
この貧困街に生まれたクレイ兄弟がその凶暴性そして泰然自若とギャングスターとして頂点に上り詰める。この手の話しにありがちな、話しの展開が初めから見えている。一卵性双生児のクレイ兄弟、レジー(Tom Hardy)はストレート、ロニー(Tom Hardy)はゲイで精神異常をきたしており、ロニーが服役中にレジーはクラブオーナーとなりビジネスマンとして成功するが、出獄したロニーと一緒になるとなし崩し的破壊的な人生に戻ってしまう。ストーリー自体は非常に魅力的でまたユニークなこの兄弟のキャラクターなのだが、話しがレジーの妻で結婚後2年で自殺を図ったフランシス(Emily Browing)の目線で語られており、またこのフランシスの描写もイマイチ弱く、全体の描き方も今まであるギャングスタームービと変ったところもなく、残念ながらマンネリ感から脱せていなかった。
このクレイ兄弟のレジーとトニーはトム・ハーディーが二役こなしている。実は見終わった後知った次第で、見ている間は全く気がつかなかった。上記にもあるがロニーの役はなかなか印象深かった。
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