@ Royal Opera House
作曲 : Jules Massenet
指揮 : Edward Gardner
監督 : Benoit Jacquot
2004年ブノワ・ジャコのプロダクション再演マスネの「ウェルテル」、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」が原作。セットが二次元的でまるで絵画をみているような美しいつくりでいい演出の舞台、またウェルテルはフローレス、そしてROH初アメリカ人ソプラノで定評のあるイザベル・レナードがシャルロットといい歌手陣が揃っているのだが、なぜかしら空白の席が目立つ。この日ロンドンはいわゆるゲリラ豪雨が重なりROHの天井も雨漏りをし字幕システムがダウンしていたが、美しい舞台と演技そして歌に集中できいい機会であった。
フローレスはやはりベルカント系がいいがこのウェルテルも悪くない。イザベル・レナードも美しい声と容姿もいい。シャルロットの妹役ソフィを歌ったヘザー・エンゲルベストンもなかなか。なぜチケット売れないんだろう??
今朝、ラジオのニュースでドミンゴがMETの役を全てキャンセルしたと流れていた。同じくネットでグーグルニュースを読んでいたら、ROHがグリゴーロに対して性的ハラスメント調査に乗り出したと出ていた。この夏東京での公演でのハラスメントが調査のきっかけらしい。皆身から出た錆で彼らを擁護する気は全くないが、オペラ界、クラシック界の重鎮が次々と崩れていく姿、またその環境を長年キープしていた体制に対して悲しいものを感じる。
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