4 January 2006

Brokeback Mountain

Brokeback Mountain by Ang Lee 2005 USA

昨年初め番宣を見た時から気になっていたこの映画 (ここ )、現在オスカー有力候補の一つである。広大なロッキー山脈を背景に禁断の恋に身を焦がすカーボーイのジャック(Jake Gyllenhaal)とエニス(Heath Ledger)の話はあくまでも悲しい。カーボーイと同性愛というアンタッチャブルな題材が映像、演出そして演技と非の打ち所の無い要素で洗練された素晴 らしい作品に仕上がっている。アン・リーは様々なジャンルを見事に表現してくれる監督だ。

ゲイの友達から聞いた話だが、彼らの間ではBrokeback Mountainはイン、Memoires of Geishaはアウトだそうだ。なるほど分かるような気がする。

1 comment:

claudiacardinale said...

Commented by mfukatsu at 2006-01-06 22:51 x
アン・リーの作品を虎の巻で調べて見ました。フーン 「ウェディングバンケット」もこの人ですね。あれは「悲しく」はなかったけど・・・やっぱり悲しいのはいいよね・・・しかしオスカー候補というのがちょっと気になるところです。

Commented by claudiacardinare at 2006-01-15 00:00
mfukatsuさん、
米放送映画批評家協会では最優秀作品でしたね。月曜のゴールデングローブではどうなるか楽しみです。
Commented by suiker at 2006-01-16 13:20 x
私のブログにコメントありがとうございました。
あ~、あれはロッキー山脈になるんですね~。ほ~。
山の景色が非現実感をかもし出していて、この映画の中でかなりポイント高いと思いました。2人の演技も良かったですね。

Commented by claudiacardinare at 2006-01-17 22:36
sulkerさん、
こちらにも遊びに来て頂いてありがとうございます。
またまたゴールデングローブでも色々と受賞しましたねー。
実は私、昨年撮影で一夏コロラド/テキサスのカーボーイ達と一緒になりました。それ以来カーボーイ隠れ大ファンです。彼達は紳士でいいですよー。

Commented by J.T. at 2006-03-19 04:07 x
やっと日本でも見ることができました。
設定では、1963年代から20年間の話ですから、同性愛はまだまだ禁断の愛だったのだと思いますが・・・・2006年現在の感覚では、恋愛映画としてわりとすんなり入ってしまうところが面白ですね。今、一部の日本の若い女性の間では美しい男性同士の同性愛のコミックがはやったりしています。社会的にはまだまだ受け入れられない部分が多いので禁断の愛としてピュアに写るのでしょうか。
日本にいて、さらに普段ゲイと接する機会が少ない私からみると、オスカーでは、結果作品賞はとれずに監督賞、脚色賞、作曲賞で落ち着いたのはわからないでもないと思いました。きっと米国や英国での感じ方とだいぶ違うんでしょうね。

Commented by claudiacardinare at 2006-03-22 05:42
JTさん、
確かに男女ではこの映画に対して感じ方が違うかもしれないという事には気づいていませんでした。女性の方がこのトピックは受け入れやすいかもしれませんね。米国や英国での私の周りの映画好き男性でもこれを見ていない人達が多いです。ハードルがあるかもしれませんね。けどハードルがありながらもこれだけ賞を取ったという事実は大した事ですね。

Commented by mfkts at 2006-03-28 13:41 x
やっと見ました。大阪では2館で上映していますので、5日おいて両方で見てから、英語と日本語の原作も買って、何とかコメントをつける心境に至りました。気の利いたことを言ってみたい誘惑に駆られますが、優れた映画作品の前には言葉は空しい気もします。ポルノでもラブロマンスでもなく、おしゃれな世界を描いているのでもなく、ただこれは、ひとつの世界、完全な宇宙、外国人、周縁にいる人でなければ見えず、表現できない・・アニープルー(女性)アンリー(外国人)が、ワイオミング(辺鄙な州)の貧しい男性ゲイの半生を、20年以上たってから、描くことで、アメリカのいえ、人間全部の問題を浮き彫りにしている。一回目は、地味で評判ほどでもないと思いましたが、その後数日じわじわと内面に浸透して来て、脳内に変化を来たし、忘れた昔のことを次々と思い出し、何だこれは、アンリーの魔法にかかったかと思いました。アカデミー作品賞は、これが理解されるようでは作品の値打ちが下がると心配でしたから、取れなくてホッとしました。アギーレ役が、脇役の中では目立ちましたが、Randy Quaidが主張するように12億円なんて出演料に値するかは疑問です。

Commented by claudiacardinare at 2006-03-29 19:45
mfktsさん、
「これが理解されるようでは作品の値打ちが下がると心配でしたから、取れなくてホッとしました」ー わかるような気がします。それだけ特別なものに感じられたのですね。私は初めこの映画の番宣を見た時、ゲイ、カウボーイ、アンリーとこの組み合わせだけでとても興味を持ちました。一体なんなのだろう???と。で実際見てみると興味本位が消えてすんなりと入っていけた事を覚えています。多分色々な要素を超えて人間の持つ・・・なんていったらいいのでしょう・・・悲哀でもなく・・・人間が共通して持つある感情の部分にタッチしたからでしょうか。(上手く説明出来ません)