13 November 2007

Elizabeth, The Golden Age

Elizabeth, The Golden Age by Shekhar Kapur 2007 USA

楽しみにしていた「エリザベス」映画自体は今ひとつであったが主演のケイト・ブランチェットを見るという事では楽しめた作品だった。時は1588年、スペイン無敵艦隊を破ったイギリスの前後の話である。クイーンにとなったエリザベス(ケイト・ブランチェット)はメアリー・スチュアート(サマンサ・モートン)の企てた暗殺を逃れ、新世界を打ち立てたサー・ウォルター・ローリー(クライブ・オーエン)と出会い、そしてスペインの陰謀とイギリスの生存をかけた局面を迎える。

なんといってもキャスティングは素晴らしい面々ぞろい。ケイト・ブランチェットは勿論、元祖MI 6といわれるフランシス・ウォルシンガムはジェフリー・ラッシュ、クライブ・オーエンといいのですが、残念な事に脚本がイマイチ、
監督がエリザベスの内面を重視しすぎた為、ちょっと・・・臭いと思われる台詞や演出も多々ありました。まあそんな部分は無視してエンターテイメントとして楽しみました。前作はエリザベスが女王として君臨するまでの、女王の葛藤そして不安が一女性の内面としてナイーブに描かれ、それが全体的にいい結果を生み出していましたが、今回は作品としてもスケールがでかい為前作と同じ手法を用いて逆にバランスがとれていなかったのが残念な部分でした。
うーん、やなり脚本の弱さというのが原因なのかしら。一方衣装、ロケーションは素晴らしく、ビジュアル的にはとても楽しめました。

ケイト・ブランチェットは「I'm not There」でボブ・デュランを演じて今年のベニス映画祭でベスト女優賞をとってます。これももうすぐ公開なのでとても楽しみです。

8 comments:

Anonymous said...

こんにちはー
そっか、脚本が良くないというのは残念ですね。
大スペクタクルと個人の内面という、マクロとミクロの世界を、
バランスを取りながら描くのって難しいのでしょうか。
ブラピのトロイやコリン・ファレルのアレキサンダーのアンバランスさと似た感じかなぁ。

こちらでは2月ぐらいの公開になりそうですが、とにかく大画面でじっくりと見てみますね!

claudiacardinale said...

JTさん、こんばんわ。そうなのデス、半分残念ってかんじですが、まあ映像は楽しめます。「トロイ」も「アレキサンダー」も見逃してますが、多分ご想像なさる通りだと思います。けどブランチェット・ファンは見逃せないですよね!

Anonymous said...

CCさん、お早う御座います。
ほー、また「エリザベス」が映画化されたんですか?ケイト・ブランシェットって、「あるスキャンダルの覚書き」でなぜか見た途端に好きになりましたが、その理由は、中性的な容貌だったかもしれません。ボブ・ディランを演じたと聞いて、ずっと昔「オーランドー」で(人工的にではなく自然に)性転換したのを思い出しました。

claudiacardinale said...

ビアンカさん、こんにちわ。「オーランド」見ていないのでちょっとレンタルリストにいれます。
私もケイト・ブランチェット好きです。初めて見たのはやっぱり前作の「エリザベス」でした。少女から女王への変換を素晴らしく演じていて一体だれだこの女優は!と驚いたものです。

Anonymous said...

こんばんは!
東京では2月の公開なんですが、待ちきれませんわ。
先日TV版、ヘレン・ミレン版“エリザベス”を見たばかりで、ブランシェットもミレンもエリザベス役似合いますね。ブランシェットは最近また懐妊とかで、3人目でしょうか?ほんとパワフルな女性です。
彼女は同じ女性として憧れるというか、目標にしたい女性ですねぇ!
カメレオン女優と呼ばれるブランシェットの「I'm not There」のディラン役観たいです!でも公開されるかしら??

claudiacardinale said...

margotさん、こんばんわ。昨晩TVで丁度「Madness King of George III」をしてました。クイーン役はヘレン・ミレン。彼女もなかなかいいです。
それにしてもケイト・ブランチェットって見た目はタフでもなんでもないけどパワフルですよね、またまた懐妊とは!ほぼ同い年らしいんですけど、どうしてこう違うのかしら??(比べる方が間違っている・・・)とひしっと感じてしまいます。うーん、私も彼女のようにパワフルでかつエレガントになりた〜〜〜いデス。

Anonymous said...

またまたお邪魔を…
ついうっかりしていましたが「オーランド」は「ナルニア国」で氷の女王?を「ブロークンフラワーズ」でパンク女になっていた、ティルダSが主演ですね。ボブ・ディランにふんしたと聞き、似たような青白い顔でもあるので、混同してしまいました。ファンが聞いたら怒り心頭でしょうが…。

claudiacardinale said...

ビアンカさん、ティルダ・スウィントンもなかなか渋い女優ですよね。ケイト・ブランチェットと結構似ている。イギリス人とオーストラリア人ですね。アメリカ人女優でこんなノーブルな雰囲気を持った人っているかしら???