11 January 2009

Slumdog Millionaire

Slumdog Millionaire by Danny Boyle 2008 UK, US

ダニー・ボイルの新作「スラムドッグ・ミリオネラー」、今年度の賞の数々を既に受賞している話題作。全編インドで撮影、ハリウッドの作品とは一桁違う低予算の作品。ボリウッド映画の楽しさの要素も含み、話も上手く、ダニー・ボイルならではのエッジーな映像と、とても楽しめた作品でした。

インドはボンベイのスラム街で育つジャメール(Dev Patel)とアニール(Dev Patel)はイスラム教徒に対する暴動で母親を亡くす。貧民の子供を使って悪徳商売する組織に捕まり、そこで出会った少女ラティカ(Freida Pinto)と共にジャメールとアニールは逃げ出すが、ラティカは捕まってしまう。兄弟はインドの地方に逃げ終え商売をしながら生き延びていく。後ボンベイに戻った兄弟はラティカを探し出し、アニールは悪徳組織のボスを銃で殺してラティカを救い出す。その後アニールはやくざの世界に入り、ラティカはアニールと共にジャメールの前から消えてしまう。いつも心のどこかでラティカを探しているジャメール。数年後アニールと再会したジャメールは、アニールのボスの女になっているラティカを見つけ、2人は駆け落ちを試みるが失敗しラティカはボスの元に連れ戻される。その後姿を消したラティカを探すために彼女が見ていたTVクイズショー「ミリオネラー」に出場する。そして・・・。

話の進行がとても面白いのです。原作はヴィカス・スワラップの「Q and A」ですが、脚本は「フル・モンティー」のサイモン・ビューフォイとくればなんとなくこの作品の面白さが納得出来ます。この作品の基本はコメディー、トーンとしては「City of God」のハッピー版、見終わった後は「雨に歌えば」を見た後に感じるものと似たものがあるような気がします。バイオレントや荒ましいスラムの現実もあるのですが、ボリウッド的モラルや希望感が加わっているといえば説明になるでしょうか??前回にみたダニー・ボイルの作品(題名も忘れてしまったのですがスペースモノ)があまりにも酷かったのですが見事帰り咲きました。それにしてもこの監督は面白いですね。「Trainspotting」はとても良かったですが、その後の「The Beach」では大コケし、「28days Later」」でなんとか復帰しと波にある監督です。

それにしてもインドのスラム街はすごいですね。インドには一度も行った事がないのですが、いやーすごいです。最近TVでブラジル映画の近況を放送していたのですが、ブラジルもスラム街が広がっています。このスラム街で撮影する苦労、一方どのようにしてこのスラム・コミュニティーと協力し合って撮影をしていくかという話を若い監督達が語っていました。興味深い内容でした。


おまけで:
TVでマイク・リーの「Happy Go Lucky」を見たのですが、主役を演じたサリー・ホーキンスはなかなかよかったです。彼女が演じる役の感情の幅の広さを感じます。

2 comments:

margot2005 said...

CCさん、こんばんは!
この映画素晴らしかったですね。ダニー・ボイルの映画って躍動感がありますよね。これも畳み掛ける展開が素晴らしかったです。答えにまつわるエピソードの描き方も上手いなぁと思いましたわ。

さて、さて今東京ではオスカーに絡んだ映画がまとめて公開されております。「ミルク」も観てきたのですがレビューまだです。
イーストウッドの「グラン・トリノ」の評判もナイスなようで、近日中に観る予定で楽しみですわ。

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、こんばんは。元気のでる映画ですよね。私見終わった時に拍手してしまいました!こう嫌みなくハッピーエンドが描かれているし、話の展開もなかなか。インドは行った事がないのですが、TVとか人からの話を聞くと、生命がうごめいているというかなんか子宮のような国です。形も近いし(笑)