13 March 2013

Written on Skin

Written on Skin by George Benjamin @ ROH

イギリス人作曲家George Benjaminの現代オペラ「Written on Skin」を見た。昨年度エクス・アン・プロバンス・フェスティバルのコミッション作品。指揮もGeorge Benjamin自身が行なっていた。お話は金持ち地主のThe ProtectorがThe Boyと呼ばれる男性を雇って自伝を書かせるが、The Protectorの虐げられた妻AgnèsはThey Boyに恋に落ち、これに気付いたThe ProtectorはAgnèsを殺害してしまうというもの。リブレット、「I want, says The Boy」「I like ...., says Agnes」というように自身が言っている言葉がいかにも本に書かれているかの様に本人が言うのである。まあまさにWritten on Skinなのだが、これがあまりにももったいぶった様に聞こえ全く受け付けなかった。音楽は「未知との遭遇」を連想させる様な、これまたフラットなものだった。プロダクション自体も現代のオフィスの中と中世期の部屋の中が同時進行するという、目新しいものはなにもなかった。
The Boyを歌ったベジュン・ベータはカウンタテナーは初めだったが、聞いた時は女性かと思ってしまった。カストラートはもっと凄いんだろうなぁ。The Protectorはクリストファー・パーヴェス、Agnesはバーバラ・ハンニガン。
辛辣な事ばかり書いてしまった。

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