6 May 2013

Don Carlo

Don Carlo by Verdi @ Royal Opera House

ベルディのオペラで一番好きなドン・カルロを観た。大コーラスと展開の多いお話でとても楽しみやすい作品だと思う。ドン・カルロにはヨナス・カウフマンと多いに期待して行ったが、幕開け前にマイクを持った関係者が出てきたので、「えっーーもしかして誰か降板???」と一瞬焦ったがマイクの男は「皆だれかが降板と思って焦ったでしょう?大丈夫ですよ。(笑いが起こる)でもアニャ・ハルテロスが風邪をひいてますが歌います。彼がこの事を観客に伝えて欲しいとの事です・・・」というアナウンスだった。以前もメトでのワーグナーも風邪をひいたカウフマンが降板した経験があるので、まあひとまずよかった。期待のカウフマン、ドン・カルロのソロ初めの数分はあーやっぱ調子が?でドイツ人の彼のイタオペは重いのかしら〜と感じたが、その後から調子がぐんぐん延びて素晴らしいパフォーマンスであった。オペラ歌手というと喉が命、飛行機で移動だらけの歌手陣はメインテナンスが大変だと思う。随分昔、ネザーランド・オペラでワルキューレに出てたオペラ歌手と友達になったが、彼曰く舞台前日はセックスがマストだそうだ、翌日声が全く違うと言っていた!話しを戻すが、フィリッポ2世を歌ったフルラネットもこれまた素晴らしく、ロドリーゴのクヴィエチェン、エボリ公女のビジェリック、イマイチ好みではないがエリザベッタのハルテロスもよく、キャストで久々に楽しめたイタオペであった。ハイトナーのプロダクションは可もなく不可もなくという感じであった。

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