西アフリカのある国での少年兵の話し。ウゾディンマ・イウェアマの同題小説の映画化。ネットレンタルのNetlfexの映画第一弾である。少年アグ（アブラハム・アタ）は内戦で家族を殺され、逃げ果せたジャングルを彷徨う中ゲリラ部隊に捉えられるが司令官（イドリス・エルバ）によって一命を取り留める。飴と鞭の過酷な状況の中アグは少年兵と訓練される。
少年兵については体験談など書籍またニュースなどで読んだり見たりしてたが、映画として見るのは初めて。少年兵アグの視点から描かれたこの映画はとても過酷で堪え難いものがあるが、社会的観念から人々が見るべき映画の一つであると感じた。今現在も続いている少年兵の問題、まさに今イスラム国の戦闘員として子供の誘拐が絶えないという。
ガーディアン紙の評論に、ヴェルナー・ヘルツォークの「アギーレ・神の怒り」の壮絶なジャングルという空間の描写に匹敵してるとあったが、確かにこの作品の話しはほぼジャングル内で占めその映像は強烈であった。また少年達の父親的存在でありと同時に悪魔とでもいえよう司令官を演じたイドリス・エルバはこの少年達をコントロールする力として象徴的であった。また監督のキャリー・フクナガはこの題材をフェアーに描き、質の高い映画となった。
ネットフレックスは元々DVDの郵便レンタルから始まりネット配信へ、そして数々の自社ドラマを製作して話題となり、映画製作も始めた。この作品も今週からネットフレックスで見れるのだがその前に劇場で見て来た。ネットフレックスのドラマは面白いものが多い。House of CardsやOrange is the New Blackはシリーズが進むに連れてマンネリ感が多少出て来たがそれでも面白い。現在はNarcos のシーズン１を見ている途中である。
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