20 January 2017

Guess Who's Coming to Dinner / 招かれざる客

by Stanley Kramer 1967 USA

シドニー・ポワチエの代表作の一つ「招かれざる客」。「夜の大走査線」と同じく公民権運動が盛んな時期に大きく反響を読んだ作品である。第40回アカデミー賞やBAFTAでスペンサー・トレーシーやキャサリン・ヘップバーンが、またオリジナル脚本で受賞している。

リベラルの白人家庭出身の娘がいきなり黒人のボーイフレンドを実家に連れて来て数日後に結婚すると宣言したらどうなるだろう?マット(スペンサー・トレーシー)とクリスティーナ(キャサリン・ヘップバーン)夫婦のドレイトン家に娘ジョアンナ(キャサリン・ホートン)がボーイフレンドで優秀な黒人医師ジョン(シドニー・ポワチエ)を紹介、そして翌日には結婚するためスイスに行く事を告げる。人種の違いそしていきなりの決断を聞かされてドレイトン夫婦は狼狽、またジョンの両親(ビア・リチャーズとロイ・グレイン)もドレイトン夫妻と同じく戸惑いを隠し切れない。果たしてジョンとジョアンナは祝福されるのだろうか?その判断を数時間後に迫られた両家の話しである。

今日1月20日はアメリカ大頭領就任式、先程TVでライブを見たが2017年は時代逆戻りになってしまったようだ。まあよくいえばグローバリゼーションそして民主主義を考え直す時期がアメリカだけではなく、イギリスにせよ、今年各国で選挙が行なわれるヨーロッパにやってきた。人間は歴史から学ぶというが、決して後戻りする事だけはないことを願いたい。

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