29 June 2018

Lohengrin / ローエングリン

@ Royal Opera House
作曲 : Richard Wagner
指揮 : Andris Nelsons
演出 : David Alden


41年ぶりローヤル・オペラの新プロダクション「ローエングリン」、評判通り、期待を裏切らない素晴らしい舞台であった。デビッド・アルデンの演出は伝統的なものとはかけ離れ、舞台は1930~40年代と思わせるヨーロッパ全体主義の社会背景なのだが、どうもワーグナーなのでナチスと重なるものがあり多少ひいてしまった感もあったが、予想外にも観客から笑いを取るシーン!もあり完成度の高いものであった。

クラウス・フォークトの透き通ったトーンの歌声は高貴で、そして端正な容姿はローエングリンにうってつけ。またクレイジーな女性オルトルートを歌ったクリスティーネ・ゲルケは演技、歌のパワーといい迫力満点。ネルソンの指揮を間近で見ることができたが、優雅にかつ重く指揮棒を振る姿は印象的。今シーズン飛び抜けて一番のオペラであった。

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