17 July 2018

L'amore / アモーレ

by Roberto Rossellini 1948 Italy

「バラの刺青」に続いてアンナ・マニャーニ主演「アモーレ」、コクトー原作ロッセリーニとフェデリコ・フェリーニ脚本と豪華メンバーが揃っている。この作品2部から構成され、一話の「人間の声」では恋人からの電話を待ち感情に揺さぶられる女性をマニャーニが一人演技し、二話「奇跡」ではアマルフィ海岸フローレの素晴らしい自然造形を背景にマニャーニが聖ヨゼフと思い込んだ男に犯され妊娠する女性を演じている。この偽聖ヨゼフはフェデリコ・フェリーニが演じてる。映画冒頭で「アンナ・マニャーニの芸術性に捧げる映画」とメッセージが挿入されているように、全編ほぼ彼女の一人芝居である。このアンナ・マニャーニは不思議な女優で、時には絶世の美女に見えるが、大概は醜い。そして感情が体現されている。これが彼女の魅力で目が離せない理由かもしれない。

数年前フローレで一夏を過ごしたが、とにかくとんでもない坂道が崖に沿って作られ、その下は絶壁の海と神々しい世界が作り出されていた。こんな場所でロケなんて、相当過酷であっただろうと想像がつく。マニャーニとロッセリーニが暮らした崖下の入江で海水浴をして借別荘に戻るのに階段を使ったのだが、これがなんと1500段以上の階段。素晴らしい景観の場所には試練がつきものなのであった。

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