26 August 2019

His Girl Friday / ヒズ・ガール・フライデー

by Howard Hawks 1939 USA

1930~40年代にかけて作られたハリウッドコメディー、スクリューボールコメディー映画の傑作と言われる「ヒズ・ガール・フライデー」、ケーリー・グラントとロザリンド・ラッセルの爽快で絶妙なやり取りが実に面白い。新聞編集者のウォルター(ケーリー・グラント)は元妻で敏腕記者のヒルディー(ロザリンド・ラッセル)が退職し再婚する事を知り、したたかにこの再婚を阻止しようと企てる。お互い新聞記者という設定から、話はずんずんとスピードよく進行し、また2人の会話も喋りっぱなしでテンポよく無茶苦茶早い。この2人の役者としての素質の素晴らしさ、そして相性が感じられる。
ハワード・フォークスはケーリー・グラントと3作撮ったそうだが、この作品は3作目で興行成績はかなりよかったそうだ。長くて早いセリフのやり取りをカメラ切り替えしなく1シーンが続くが、ハワード・ホークスは役者に任せてアドリブありで自由に演技をさせていたそうだ。確かに脚本のセリフ通りにさせたら一体何テイク必要になるのか恐ろしいくらいだ。久々に笑えた映画であった。

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