No by Pablo Larrain 2012 Chili
アカデミー賞外国映画部門にノミネートされている「ノー/No」を見た。ガエル・ガルシア・ベルナル主演兼プロデューサー。1974年から90年まで独裁政治を行なったチリのピノチェト大統領に対する88年に行なわれた信任/不信任を問う国民投票。広告代理店敏腕プロデューサーのレネ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が率先する不信任側/No・パーティーと信任側/Yesのピノチェト側とのキャンペーン合戦の攻防。映像も80年代を彷彿させるビデオ映像的な画質の荒さがタイムトリップして実際にTVのキャンペーンを見ているかの様な気にさせてくれる。このパブロ・ラライン監督の作品は初めてだが、「Tony Manero」が以前アカデミー賞外国映画部門にノミネートされていたようだ。
90年まで独裁政治が続いていたとは、改めて凄いと感じた。とはいいつつもベネズエラのチャベスにしても、中国にしても北朝鮮にしてもまだ独裁政治が続いている。この様な国にはこの映画は絶対に配給されないだろうなぁ。この映画で一番驚いた部分は、ピノチェトがすんなりと敗北を受け入れた点だった。どういう経緯で負けを受け入れたのかちょっと調べてみたいところである。
話しはそれてしまったが、とても勉強になり楽しめた内容であった。
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