The Gatekeepers by Dror Moreh 2012 Israel
今年度アカデミー賞ドキュメンタリーにノミネートされていた「ザ・ゲートキーパーズ」を観た。あまり観客はいないだろうと思いきやいやいやほぼ満員状態であった。内容はイスラエル情報機関Shin Bet/シン・ベートの60年代からのリタイアした歴代長官達がその活動を語るというものである。時系列に沿ったインタビューのみで構成されているが、内容が内容だけに非常に興味深いものであった。イスラエル諜防機関といえばモサドが有名だがシン・ベートは公安業務、アラブおよびイスラエル人のテロ組織摘発、ウエストバンク/ガザでの諜報活動である。イスラエルとパレスティナ間の争い、初期はパレスティナ難民との共存という目標から大幅に逸れ紆余曲折と現在においてもまだ紛争は続いている。あまりの複雑さを極める問題なのでここで意見を述べるのはあえて控えるが、平和という目標からいかにお互いに苦難を与えるかという悪のイデオロギーの深淵に落ちている状態である。イスラエル建国の背景は十分に分かるしパレスティナ問題も十分に分かる。友人達とこの問題についてたまに議論するが行き着くところがないので私はいつも「ドイツを分割してユダヤ人に与えるべきだった」と無茶苦茶な事を言っているが実は本音である。
話しは大きく逸れたが非常に興味深いドキュメンタリー映画であった。
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