by Martin Scorsese 2014 USA
マーティン・スコセッシの新作「The Wolf of the Wall Street」、3時間笑い通しのコメディーであった。90年代NYで証券詐欺など違法行為で逮捕されたミリオネラー・トレーダーのジョーダン・ベルフォードの回顧録「ウォール街狂乱日記」がベースとなっている。この作品はオスカーで監督賞、作品賞、デカプリオが主演男優賞、ジョナ・ヒルが助演男優賞などノミネートされている。ベテランのスコセッシの作品は多いに楽しむ事が出来た。
ベルフォードは80年代に26歳で投資会社を設立、年収49億円を稼ぎ出しド派手な生活を横臥するが36歳でボロ株や相場操縦など違法行為で検挙、逮捕され22ヶ月刑務所暮らしとなる。
ベルフォードを演じたレオナルド・デカプリオもよかったが、相棒で変人の投資家ドニーを演じたJonah Hillは抜群な演技力であった。両方共オスカーにノミネートされている。この作品の面白さは脚本家のTerence Winterが大きいと思う。各登場人物の台詞は面白過ぎた。Winter はHBOドラマ「ソプラノス」も手がけている。
とにかくここまでやるかという程の無茶苦茶な生活が写し出されるが、確かに80年−90年代NYにはそのような空気が、金融とは全く関係のない私でも感じられた。マンハッタンのアッパーイーストの高級レストランで(勿論自費ではないが)いかにも金融マンという男性5−6人とこれまたド派手セクシーに着飾った女性(多分高級娼婦)5−6人のテーブルがシャンペンを何本も空けて宴に興じていたシーンを何度か目撃した事がある。ドナルド・トランプと前妻のマーラ・メープルとその取り巻き男性&ブロンド美女達の宴を目撃した時は、ウォーーー!!と異次元を垣間見る事ができ興奮したものだ。私が住んでいた80−90年代のNYに少しタイムトリップできたような楽しみも味わえた映画であった。
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