by Naomi Kawase 2015 Japan
河瀬直美の作品は今まで見る機会がなかったが、この日本滞在中に丁度「あん」が上映していたので早速見て来た。カンヌで評価の高い作品が多いのである程度傾向は予期していたが、たしかにその作風は昔のよき日本、そして小津を彷彿させるものであった。
街の片隅でどら焼きやを営む千太郎(永瀬正敏)の店に老婆の徳江(樹木希林)がバイトとして入る。徳江のつくる絶品のあんこに店は繁盛し店に出入りする中学生わかな(内田沙羅)と仲良くなる。過去を背負いまた社会にもまれる年代の違うこの3人のつながりを描いている。
予想通りでこれっといって感嘆させられるものはなかったが、間の取り方がいやみなく上手い。また登場人物を追う手法なので役者というものがとても重要になってくる。昔ながらの手法で監督なりに丁寧につくられたというのが感想だがオリジナリティーはあまり見いだせなかった。他の作品ではどうなのだろう?機会があれば見てみたい。
この中学生わかなを演じた内田沙羅には印象が残る物があった。
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