25 November 2015

Steve Jobs / スティーブ・ジョブス

by Danny Boyle 2015 USA

「トレインスポット」や「スラムドッグ・ミリオネラー」の監督ダニー・ボイルの最新作。伝記「スティーブ・ジョブス」を元にアーロン・ソーキン脚本、マイケル・ファスビンダー主演。数年前にジョシュア・マイケル・スターンが撮った「スティーブ・ジョブズ」もあるがあまり興味を惹かず未見のまま。ダニー・ボイルのこの作品はジョブズの頭の中を体現したかの様な、また彼の関わる人々とのトークの流れから、ジョブズという人間のびくともしない信念そしてエゴ、一方人間としての弱さを写し出している。

マイケル・ファスビンダーが演じたジョブスがとても印象的であった。なんというかファスビンダーが作り出したジョブスは自身コンピューターでありながら人間味を持っているという通常とは逆な姿であった。いくつかの作品で彼を見てるがいい役者だ。スティーブ・マックイーンの「シェイム」を見て以来好きな役者の一人である。

脚本家のアーロン・ソーキンの書いた映画はいつもエッッジがありまたテンポもいい。ポリティカルものでは第一級である。ダニー・ボイルの演出ととても相性がいいのが分かる。この映画ではこの2人そしてマイケル・ファスビンダーの好演もあり、とても見応えのあるエンターテイメント性も備えた作品となった。

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