2 September 2018

Black KKlansman / ブラッククランズマン

by Spike Lee 2018 USA

長い間いまいちパッとしなかったスパイク・リー、久々にこれぞという作品が登場。「ブラッククランズマン」、70年代後半アメリカ、コロラドスプリングスで初の黒人警官となったロン・ストールワース(ジョン・デビッド)、電話で白人人種差別主義者になりすましクー・クラックス・クランにコンタクト、同僚のユダヤ人刑事ジマーマン刑事(アダム・ドライバー)と協力しながらKKKの陰謀を捜査するという突拍子もない内容であるが全体的に上手くまとまりなかなか見応えのある作品であった。

スパイク・リーならではのポップでユニークな演出、また70年代ブラックスプロイテーションもどきながらも現代風刺も忘れていない。KKK のメンバー達が「America First !」と皆で叫ぶシーンはすぐさまにトランプの姿と結びつき、多くのシーンで現在のアメリカの社会を反映していた。久々の社会派作品、娯楽作品がありふれている中、映画という媒体の正義の姿を見ている気がした。と硬い事を言っているが、笑も多く含まれた内容であった。アメリカ社会に危機感を抱いている私なので、スパイク・リーにはこの様な作品を作ってくれてありがとうと言いたい。まあこの作品を見るひとは限られているだろうが。。。

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