18 March 2006

Ivan's Childhood

Ivan's Childhood by Andrei Tarkovsky 1962 Russia

モノクロに映し出されるタルコフスキーの映像美。日本語タイトルは「僕の村は戦場だった」。第二次世界大戦中ナチに両親を殺されパルチザン少年としてロシア 軍のスパイとなるイワン。3人のロシア将校に息子としてかわいがられ戦場から引き離そうとされるが、ナチへの復習を誓うイワンはそのまま強靭な意志によっ て再度スパイとして敵陣へと戻って行く。舞台はロシア東前線の沼地。ロシア兵から逃れイワンが泳ぎきる河、川向こうにある敵陣、回想シーンでの井戸水、タ ルコフスキーの他の作品同様この映画でも水という要素が大きく占め過去と現在、現実と憧憬のトランスフォーメーションの役割をしている。戦争を題材にしな がらも、素晴らしく美しい映画。それが対照的になり戦争の無惨さ、悲哀が強く伝わってくる。62年ベニチア映画祭グランプリ作品。

2 comments:

Anonymous said...

タルコフスキーの映画で
廃墟の中、
天井からは水がしたたり
床は水であふれて
ひとつひとつの部屋を渡り歩くんだけど

突然電話が鳴る

というシーンがなかったでしたっけ。
ノスタルジアだったかな。

忘れてしまいました。
忘れているけど好きな監督です。
(いいかげん)

claudiacardinale said...

koujiさん、たしかそのシーン、「スタルカー」か「The Mirror」にあったような。たしか「The Mirror」だと思います。いい監督ですよね、若い頃は彼の作品のよさがあまり分かりませんでしたがある時期からものすごく惹かれだしました。