8 March 2006

Sophie Scholl

Sophie Scholl, The Final Days by Marc Rothemund 2005 Germany

ロンドンで見そこね、NYでやっと上映されたので夜中にすかさず見て参りました。アカデミー外国映画にもノミネートされていましたね。で感想は見応えのある 作品!です。あらすじは反ナチ学生運動をしていたWhite Roseのメンバーが捕まり、処刑されるまでの数日間の話。なのでシーンの殆どが密室で行われる調査官とメンバーの一人ソフィーとのやりとり。まったくち がったアイデオロジーをもつ2人のぶつかり合い、そしてナチ調査官が困窮していく過程は迫力がありながらも納得させる力強さがあり見所です。個人的には ニーチェの「神は死んだ」を持ち出され怒りまくる調査官のシーンはなるほど彼らの精神論をかいま見る事ができたような気がしました。
また裁判のシーンで裁判官が「ダス・うんちゃらかんちゃら!!!』と叫びまくっているシーンはマスヒステリアを象徴していましたが、あまりのすごさに笑え てしまいました。ドイツ人の気質というのは団体主義になるとすごいですね。(まあドイツ人にかぎらずでけど)という事でお勧めです。

1 comment:

claudiacardinale said...

Commented by mfukatsu at 2006-03-08 02:46 x
82年の「白バラは死なず」と比べて見ようと思います。が、いつ日本/
大阪にくるのでしょうか?

Commented by claudiacardinare at 2006-03-09 23:44
mfukatsuさん、
「白バラは死なず」初めてしりました。検索してみると入手困難らしいですね、英版でみつけられるといいのですが。私も早速見比べてみます。

Commented by 楽笑 at 2006-03-11 21:05 x
はじめまして
編集者の毎日 yochy.1962さん のところから参りました。

映画が大好きな男です。

今後ともよろしくお願いします。

Commented by claudiacardinare at 2006-03-12 04:32
楽笑さん、こちらこそ宜しくお願いします。好き勝手に映画などについてあれこれ言っていますが、楽しんでいただけましたら幸いです!

Commented by mfukatsu at 2006-03-20 12:13 x
何故、繰り返し本や映画を作るほど、ドイツ人が白バラを大切に思っているか、それは、この事件と、ヒトラー暗殺事件が、国民を、自己嫌悪の泥沼から救い出してくれたからでしょう。占領下の抵抗運動は各地にあっても、ドイツ国内で、エリートである学生の間で行われたことに、実効性はともあれ、象徴的な意味があったのではないでしょうか。なお、シュワーベン人には、平和主義のため国を追われ、スイスに亡命したへルマン・ヘッセもいます。彼の「車輪の下」によれば、ドイツ南部シュワーベン地方は、神学者、預言者、異端者を生み出し、伝統的に哲学的思索の能力に恵まれているとのことです。まさに、白バラのゾフィを連想させます。なお、死刑直前に、面会した父母は、「お前は正しいことをやった」「皆にいつまでも愛され続けるよ」と言い、娘は「天国で会いましょう」と答えます。この親にして・・・の感がありますね。
チェコ映画「マルシカの金曜日」(72年)では22歳の美しい金髪女性が対独抵抗運動の結果処刑される。これは新宿の名画座ミラノで81年に見てます(入場料は300円!)感情を揺さぶられる点ではこちらの方が大。

Commented by claudiacardinare at 2006-03-22 05:46
mfukatsuさん、
丁度ドイツ人の友達とこの映画について話していました。彼らは子供の頃から学校でナチがどれだけの事をしたかという教育を叩き込まれ課外授業では強制収容所に社会見学に連れてかれるとの事でした。こういう基盤があるからこそ白バラを主題にした映画や本が今なお作られているのでしょうか。 「マルシカの金曜日」も見てみたいです。