3 April 2007

Morocco

Marrakech/Quarzazate/Ait benhaddou/Skoura/Mezruga

「モロッコ」というとマルレーネ・ディエトリッヒと直ぐ連想出来ますが、今回は映画には関係ありません。モロッコに初めて行って来たのでその旅行記を少し。

初のアフリカ大陸、モロッコはとにかく面白い国だった。マラケシュから入ってレンタカーでワルザワール〜スクオーラ〜メルズーガ〜サハラ砂漠〜マラケシュと回ってきました。マラケシュはとにかく怒濤の街。人、バイク、ポンコツ車、馬車、ロバが交通規則に関係なく縦横無尽に行き交い、道ばたでは野菜や日常品のマーケットが開かれ、物乞いがうろうろし、タクシーを降りるとガキが直ぐにやってくる。道を歩けばすぐに「今日はブルーマンが15日に一度来る日だ」といつのまにかぐるぐると道案内され最終的にカーペット屋に連れて行かれ、カーペット屋ではミントティーを出され色々とカーペットやブルーマン(サハラの行商人)について一方的に説明され、心の中ではう〜ん、
こんなに丁寧に説明してもらっても客をまちがえているなぁ〜と思いながらも取り合えず説明をうんうんと聞き、殆ど分からないフランス語なのでだんだんと眠くなり、買わずに外に出るとまた怒濤の世界に逆戻り。そしてスークに入るとどこまでも続く迷路の世界でまた頭クラクラ。一方宿泊した昔の豪邸を改造しB&Bになっているリヤドに入ると外の喧騒と打って変わっての静けさでやれやれ、ミントティーを飲んでやっと一息。

マラケシュから出ると紀元前を彷彿させる世界。ワルザワールに行くにはアトラス山脈を超えていく。この山道は今まで経験した事のない険しい道で、高度恐怖症の私はかなりびびってしまった。山脈を超えた所でボンネットを開けた車の横でモロッコ人の青年が手を振っていたので停まったら車が故障したのでワルザワールまで乗せていってほしいと頼まれた。ワルザワールに行くまでにアイトベンハッドウというユネスコ指定の要塞に行くから他をあたってと伝えると、おじさんがアイトベンハッドウの近所にいるからメッセージを渡してほしいとメモを手渡された。アイトベンハッドウに到着し住所にある道に行くと丁度男性がうろうろしていたのでメモにある名前の所在を尋ねるとみごと青年のおじさんであった。メッセージを手渡すとお礼にミントティーを飲んで行けと招待された。このおじさんもブルーマン、1時間程色々話した後彼の商品とかを見せてもらった。「買ってけ」といわれるかなぁと予期していたが、アイトベンハッドウの観光を済ませて又帰りに寄って行けといわれ、帰りによったらやっぱり「これはどうだ?」と商売をはじめたので、貧乏だと断って帰って来た。どうもこの人達は商売をしないと気が済まないらしい。路上の故障した車の青年も実は芝居じゃないのかなぁと疑っていたら「君はNY生活が長過ぎる」と相棒に釘を刺されてしまった。まあおじさんの個性的なキャラも楽しんだのでどうでもいいかぁという気分であった。ちなみにアイトベンハッドウはリドリー・スコットの「グラディエーター」や「スターウォーズ」の撮影現場に使われています。現在でも7組の家族が実際に住んでいるそう。

一度この山道を超えると後はサバナ地帯が永遠に続く。道沿いにはカスバ(古城)やオアシスが転々と現れる。ワルザワールには東映太秦映画村のようなフィルムスタジオがあり、ここではスコセッシの「クンドュン」、「グラディエーター」そしてフランス映画の数々が撮影されたそう。人件費や物価が安いモロッコで撮影すると制作費をかなりおさえる事ができるんだろうなぁーと納得。雨も滅多に降らないから天候も心配する事もない。ワルザワールはデビッド・リーンの「アラビアのロレンス」の撮影拠点にもなった所です。

ワルザワールドを後にして一路砂漠へと向かって走ると徐々に砂埃の世界に。道もないがらんとしたサバナ地帯を走って行くとサハラ砂漠の入り口、メルズーガに到着。街と言ってもなにもない、砂漠の前に建物がポツンと5km毎に4件程立っているだけ。夕方ここに到着してさっそく砂漠の中を歩き出したらブルーマン2人が「化石売りだ」と言ってどこからともなく寄って来た。まあ化石くらいかってもいいかなぁと思いながら砂漠の虫やなんやかんやを案内してくれる2人に付いて行く。そして最後帰ろうとするとリュックサックの中からやおら化石を取り出した。その中
の一つ選ぶと一人が「いやー僕の相棒は従弟で家族だから僕のだけじゃなくて従弟も買わなくてはいけないよ」という「???」「一つしかいらないよ」「家族のも買って」「うーん、でも一つしか買わない」「僕のを買うなら従弟のも買って」と砂漠のど真ん中腰を下ろして延々30分も云々。最後には4人で寝っころがりながら商売とはどういうものかをこの若いブルーマンに説明したが、やっぱり最後には「僕のを買うのなら従弟のも買う事」に行き着いてしまう。これを何回繰り返しただろう?君粘り強いから大阪に行って商売はじめた方がいいよと言ってあげた。で結局最後に彼らの写真を撮ってあげて化石一つお買い上げで落ち着いた。


という具合にモロッコは愛嬌たっぷり(?)の現地民との交流もありなかなか興味深い旅となりました。写真を撮るのを思いっきり忘れたモロッコの食事もなかなかいけます。モロッコ風サラダ、タジン、ケバブ、クスクスととてもさっばりしたロハスですね。あとミントティーも美味しかった。アフリカ/モロッコ・アートや民芸品、スパイスがとても安いので好きな人には最高のショッピングの地です。私はアフリカン・アートが好きなので、NYやロンドンだと馬鹿高いアートの数々を数十倍の安さで買えたのがとっても魅力的でした。



6 comments:

J.T. said...

素敵な旅だったようですね。
CCさんの旅先をグーグルアースで俯瞰してみました。
アトラス山脈越えはほんと大変そうだし、道中は、ほんと何もない感じで、
私ならガイドでもいないとちょっと心細いかもしれません(笑)
それにしても、現地の人たちとの交流の様子、ちょっとドキドキしましたよ。
ブルーマン(現地のベルベル人のことですか?)は強引な商売をするようで(汗)
私はモロッコというとカサブランカとスターウォーズのロケ現場を連想しますが、
グラディエーターを含め他にも沢山の映画のロケをやってるんですね。
写真もじっくりみさせてもらいました。ワニやヤギの顔とライオンの体を持った神獣、
人のシルエットからすると巨大な砂丘も迫力有りそうだし・・・一度は行ってみたいです。

claudiacardinale said...

JTさん、グーグルアースで観ていただいてありがとうございます。おっしゃる通り道中殆どなにもありません。たまに村が出没して路上で羊の売買をしているくらいです。けどそういう村でたべた昼食がとっても美味しかったです。そうブルーマンとはベルベル人。彼らの商売っ気は凄いですよ、まあチャーミングな性格も備えているので慣れるとまあなんとかなるって感じです。最後の方は殆ど漫才感覚でした。

Bianca said...

お帰りなさい。怒涛の街・・想像つきますよ。モロッコ、アフリカ、未踏です。来日したモロッコ人記者から、遊びに来いと誘われたことはあるんですが(尤も28年前なので時効ですね)ああ、良かったでしょうね。青い人たち・・「シェルタリング・スカイ」でデブラ・ウィンガーを誘拐して閉じ込めたのは、たしかその一団でしたよね。TVロケなどでよく見ます。美しいブルーの衣装のオシャレな男たちを。でも間近で物を売りつけられたら、印象も変わるかも。猫が多いですね。住むのはゴメンでも、旅行はしたいなぁ。

claudiacardinale said...

biancaさん、こんにちわ。そうモロッコ行く前に「シェルタリング・スカイ」を読んで行こうと思い購入したのですが結局未読のままです・・・私もかなりの幻想を抱いてモロッコに行ったのですが、いい部分もあり、観光客を見るとすぐにたかりにくるなど面倒な部分もありと色々と発見しました。回りの友達からは「バベル」になるぞと脅されてました(笑)ブルーマンのカフタンは赤茶色の背景にとても素敵にマッチしてましたよ。

margot2005 said...

あぁCCさん!素晴らしい写真見せていただきました。
モロッコとは素敵ですね。モロッコと言えば誰しも「カサブランカ」ですが、わたしの中ではモロッコと言えばフランスなので、フランス映画の「スパイ・バウンド」原題は「AGENTS SECRETS」かな?
これにやはりモロッコ/カサブランカが登場します。ヴァンサン&モニカ夫婦がスパイを演じていて、カサブランカの街中で撮影されたようです。
カサブランカは行かれなかったのですか?
マラケシュは「インディ・ジョーンズ」シリーズにも登場したようですね。
サハラ砂漠に行かれたなんて、羨まし過ぎでございます!
Biancaさんと同じくやはり「シェリタリング・スカイ」は語りたいですねモロッコ映画として...
いや行きたい!!モロッコ!

claudiacardinale said...

margotさん、そうモロッコって旧フランス植民地という事もあり凄い量のフランス人観光客でした。イブ・サンローランの邸宅もあり、彼が作った庭園はなんかとても異質な庭園で面白かったです。私が泊まったリヤドの横の敷地ではブルガリが新しいマンションを建築中でした。(あれっブルガリはイタリアだったかしら??)そういえばタクシーの運転手がジャンポール・ベルモントも住んでいると言っていた。(まだ生きてるのかしら???と不思議に思って聞いてたのですが)残念ながら今回はカサブランカ/フェズにはいけませんでした。Next Time!!