22 September 2007

A Mighty Heart

A Mighty Heart by Michael Winterbottom 2007 USA

2002年アフガニスタンで誘拐殺害されたウォールストリート紙記者ダニエル・パール(ダン・フッターマン)の妻でありジャーナリストであるマリアン(アンジェリーナ・ジョリー)の回顧録。ブラッド・ピットがプロデューサーの一人とハリウッド2大スターがこの作品に関わっている。


アフガニスタンで宗教リーダーを取材に行く途中ダニエルはイスラム・ファンダメンタリストに誘拐される。気丈な妻のマリアンだが実は妊娠5ヶ月、ダニエル生還の希望を持ち続ける。アフガニスタン政府とアメリカ政府は救出捜査を続けるが、ダニエルはアメリカ政府への見せしめと首を切断され惨殺される。

監督はアートハウスのマイケル・ウィンターボトム。前々作「A Cock and Bull Story」は個人的最悪映画ベスト5に入る苦手な監督だが、この処社会派がメインストリームらしく前作は「The Road to Guantanamo」。これはキューバーのグアンタナモ米軍基地にテロリストとして冤罪でいれられたパキスタン系イギリス人2人の話である。この作品と「A Mighty Heart」共ドキュメンタリータッチで描かれている。「24 Hour Party People」も苦手だがこの監督の社会派系作品はセーフ域です。

アンジェリーナ・ジョリー演じるマリアンはまあまあの出来のような、妊娠5ヶ月仏ジャーナリストというキャラクターを上手く演じ切っていた。タブロイド紙で実生活などが大々的に騒がれる俳優となるとどうしてもスクリーン上で話のキャラクターよりも本人のイメージが全面にでてしまうが、ヘアメイクもよかったのかアンジェリーナ・ジョリーではなくマリアンのキャラクターで見る事が出来た。個人的に好みの女優の一人です。

こうガツンとくるものはなく淡々と時系列に話が進んで行き、見終わった後ああこんなものかぁという感想でしょうか。この手のもの、一体エンターテイメントとして見ていいものなのかという疑問が911以来抜け切りません。やっぱり時期尚早なのでしょうか?いや「ミュンヘン」を見た時も同じように感じた覚えが。多分まだこの問題イスラエル/パレスティナ、テロが現在も続いており歴史として認識できないからでしょうね。

話は変わって、ベニス映画祭でアン・リー監督の「Lust, Gaution」が金獅子賞でした。楽しみな作品です。そういえばブラピも「ジェシー・ジェームス暗殺」で主演男優賞。ケイト・ブランチェットも「I'm not There」で主演女優賞でした。公開が待てません!

6 comments:

Anonymous said...

マイティハートは、11月末公開なのでそちらと余りタイムラグはなさそうですよ。
アンジーと聞いて(CCさんと同じ理由で)リアリティが出るのかなと思ったのですが、
”マリアンのキャラクターで見る事が出来た”のですね。

ラストコーションの公開は、2008/正月とのことなので、まだ大分先ですが私も待ち遠しいです。
ケイト・ブランチェットファンとしては「I'm not There」も早く見たいのですが(ボブ・ディランブームが再来するかな?)
こちらはいつ公開されるのか未定なんですよ~

claudiacardinale said...

JTさん、こんばんわ。
「ラスト・コーション」と「I'm not There」とあといくつかいいのが来月のロンドン・フィルム・フェスティバルで上映なんですよ。取り合えずチケット入手したけど、多分出張と重なってしまうーーーー・・

ケイト・ブランチェットといえば、彼女が世界的に注目を浴びるようになった「エリザベス」の第2弾が11月頭から公開ですよ。色々と評論を見たけど、映画自体はまあまあだけど彼女の演技は素晴らしいらしいです。ある評論家は前作ではオスカーをグエニスに持ってかれたがこの新しい「エリザベス」を見たらアカデミー会員は過去を改めるだろう、と嬉しい事が書いてありました。(なんか変な日本語ですねぇ)これはとてーも楽しみです!

Anonymous said...

こんばんは!
私もこの作品楽しみにしています!
ブラッドがプロデューサーの一人なんですよね?
パートナーのアンジーは大好きな女優なので期待したいと思います。
ケイト・ブランシェットの「エリザベス」の第2弾って映画なんですか??観たいですね。
彼女の「エリザベス」は大好きな作品です。オスカー取れなかったけど...グイネスより断然ケイトが良かったのに...

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、ホント同感です!!なんでグイネスなんかが受賞なんだーーーと当時怒り爆発でした(笑)。なんか「shakespeare in love」は初めウィノナ・ライダーにオファーがあり、当時仲良しだったグイネスはウィノナの家でこの脚本を見て、どうしてもこの役がやりたかった彼女はミラマックスのハービー・ワインスタインに直談判して説得したそう。すごい根性ですね。恐るべし、女優根性。ついついゴシップになってしまいました。

で肝心の情報は「Elizabeth:The Golden Age」です。前作の後半って感じのようです。出演はケイトにジェフリー・ラッシュとまたまた一緒で監督も同じです。ここでトレーラー見れますよ。
http://www.apple.com/trailers/universal/elizabeththegoldenage/

Anonymous said...

みましたみましたトレイラー。凄い面白そうじゃないですか!!
前回のエリザベスは内面的な要素が多かったけど、今回はよりアクティブそうだし、映像も衣装もとても凝っていそう。

ケイト、ジェフリー、クライブそろい踏みっていう感じですかね。
クライブはやっぱり歴史ものが合うんじゃないかな。現代劇よりしっくりきてるかんじですよ。
日本では2月公開とのうわさもありますが、これはアカデミーノミネート効果を狙ってるのかもしれませんね(笑)
情報ありがとうございまっす。

claudiacardinale said...

JTさん、おっしゃる通り、大作って感じですよね。前作がよかったからよりバジェットがでたんでしょうね。では公開したら早速観に行ってきます!(ネタばらさないようにします)