19 October 2007

Glory to the Film Maker

Glory to the Film Maker by Beat Takeshi 2007 Japan

ロンドン・フィルム・フェスティバルで北野武の「監督、ばんざい!」を見た。うーん、どうなんだろう、こんなんでいいのかなぁーという感想。なにやらカタログにはタケシの8 1/2と書かれているが、たしかにフェリーニ的ではあるがレベルとしては比べられたフェリーニがお気の毒です。タケシのTV時代がそのまま大画面に映し出されたという感じでしょうか。


この作品の中で映画監督北野武は2度と得意なギャング映画は撮らないと宣言した為、昭和史、任侠、時代劇、 ホラー、SFなど様々なジャンルの映画に挑戦するがはちゃめちゃで終わってしまう。またいつも自分に都合が悪くなると直ぐに人形となって固まってしまうという技を身につけている。結局詐欺師の母娘(岸本加世子、鈴木杏)に目を付けそこから作品を撮りだすが・・・

どうせならもっとはちゃめちゃに行き着く所まで行ってほしかったような。結構CGが出てくるのですが、これが「モンティ・パイソン」のもろパクリでした。こういう部分ってクリエーターとしてとても残念。いくらギャグがベースになっている映画でも一線はあるでしょう。ほんとバカなギャグを連発してましたが、結構回りのイギリス人には受けていました。これアメリカ人やフランス人が見たらお下劣すぎると言われるんでしょうね。

「ソナチネ」「HANA-BI」の辺りはまあよかったがそれ以外は変に感傷的になってしまってつまらなくなってしまったタケシの映画。それでもヨーロッパでは根強い人気があります。TVでは「たけし城」が現在放映されていてティーンの間で受けているし。そういえば「座頭市」は公開当時パリで見たのですがメージャー映画館で満席状態でした。まあどうでしょう、旬をすぎてしまった監督が、ウルトラエゴの映画をつくったというのがぴったしの表現でしょうか。けどまあ個人的にはアート性を狙うタケシよりもギャグ性や凶暴性の高いほうが好みなので、この流れの方がいいですね。二度と「Dolls」みたいなのは作ってほしくないです。

ちょうど劇場に入る時、同時に上階のスクリーンでSteve Buscemiが監督する「Interview」も上映で、主演のシエナ・ミラーなどがいました。私は直接見てないのですが、レッドカーペットでパパラッチが「シエナー、シエナー、ブシェミー!!」とか叫びまくってました。来週はアン・リーの「Lust Caution」、マイケル・ムーアの「Sicko」そしてソクーロフの「Alexandra」の予定です。楽しみ!あっそれとチベットの映画もあるんだった。

5 comments:

Bianca said...

CCさんこんばんわ。
たけしはもともと苦手なので(何よりまず、あの絞め殺される動物のような声が嫌いなの)殆んど見ていないんですよ。授賞式での彼のパフォーマンスも感心しません。第一、彼自身、過去のいい邦画や洋画を、見ていないのでは?いつか、来日したイランの女性監督に、その点をたしなめられていましたが。

claudiacardinale said...

ビアンカさん、「あの絞め殺される動物のような声が嫌いなの」とは、生理的にだめなんでしょうね。うーん生理的にダメな俳優はいたかなぁー、ユマ・サーマンとグエネスがダメです、私。なんかろくに才能もないのに演技派のように扱われているあたり。(ただ単に嫉妬と間違われそうですが・・・笑)私たけしは結構好きなんです、あのギャグで育った世代なので・・・しかしながらたけしが文化人きどりで作った作品はかなりダメ。本文でも書きましたが「ソナチネ」「HANA-Bi」「キッズリターン」以外はだめかな。まあ3本もあったらいいほうなんでしょうが。

claudiacardinale said...

ビアンカさん、つづき:そういい映画をみてなかったら見ないで作るってのはいいんですけど、変に見てオマージュ的作品作られるってのは、ちょっといただけませんよね。うーん、確かに、イランの女性監督鋭いかもしれません。

JT said...

私も、北野監督の作品は苦手なほうです。
この作品、観てもきっとCCさんと同じような感想になるのだと思いますが、
DVDが出たらちょと観てみたい気もしてるんですよ。
確かにコメディアンの たけし としては、私も”オレたちひょうきん族”世代?なのですけどねー(笑)

ところで、CCさんの触手が動く作品が公開迫ってるようですね!
レビューが楽しみです!ってプレッシャーかけてはいけません(^。^;;
マイペースで記事のアップお待ちしてまっす。

claudiacardinale said...

あらっ、JTさんもですか?おっしゃる通りこれ大画面で見なくてもいいですよ、TVサイズでオーケー。そうですよね、たしかにセンチメンタルなタケシの映画は私も引いてしまいます。なので凶暴的な要素が加わってくれると、逆に生かされていいんですけど。それかお笑い、だったらTVでいいんじゃないの?という感じもありますけど。
ダウンタウンの松本が作った「大日本人」(でしたっけ?)は見る気もしないんですけどね。