14 December 2007

I'm not There

" I'm not There" by Todd Haynes 2007 USA

ボブ・デュランの半生を描いた作品。といっても、一人がデュランを演じるのではなく、デュランの内面を象徴するキャラクター6人が6人の役者によって個々に描かれている。反体制シンガーを演じるジャック(クリスチャン・ベイル)、バンドを引き連れメジャーになるジェイド(ケイト・ブランチェット)、さすらいのビリー・ザ・キッド(リチャード・ギア)、映画スターのロビー(ヒース・レジャー)、ギターの才能を持った子供ウッディー(マーカス・カール・フランクリン)、詩人ランボー(ベン・ウィショー)。そしてジュリアン・モアー、シャルロット・ゲンズブール、ミッシェル・ウィリアムズなどキャスティングは豪華である。

ボブ・デュランは世代が違うのでよく知らないしあまりフォークミュージックにも興味がないが、ケイト・ブランチェットがデュランを演じているというので興味を持って観に行った。まずは映画として、あまりにも全体がインテリジェンスに描かれていて退屈になり見ている間にだんだん興味が薄れていってしまった。多分デュランが好きな人だったら全く違うんでしょうか。以前テイストが合う/合わない監督を書いた覚えがありますが、監督のTodd Haynesのセンスとは合わなかった。
前作の「Velvet Goldmine」はまあまあだったのですけどね。ハリウッド、メジャー・エンターテイメントが作り上げる虚構というものをかなり意識していると思うのですが、この作品であまりにもメジャー俳優陣を起用した事で虚構を超えるものが一歩手前で終わってしまった感有り。やっぱりいきなり反体制シンガーのマネージャー役にジュリアン・モアーでシーンはドキュスタイルの板つきインタビュー、やりたい事の努力は認めますが無理がありすぎ。各有名役者が演じているキャラクターが、そのもののキャラクターを超えられてないというのが感想です。

ケイト・ブランチェットも役者としてのエゴがこの役から感じられて、ベニス映画祭では最優秀女優賞をとってますが、私にとっては今までで一番出来てない役柄のように思います。評論では彼女の演技、絶賛されているんですけどね。好きな役者ですけどいただけなかった。最近あまりにもの多くの映画にでているので(はっきりいって出過ぎの感が拭えない)ここらで一旦行方をくらました方が女優というオーラが増していいのでは・・・と思ってしまいます。

なんか酷評になってしまいました。話は上手く書けているんですけどね。ただ私と感性が合わなかっただけなのでしょうか。そういえばエグゼクティブ・プロデューサーにスティーブン・ソダーバーグの名前もみられました。なんとなく納得でした。

3 comments:

k said...
This comment has been removed by a blog administrator.
JT said...

こんにちは。3日ほどトライしましたが、なかなかコメントが入らないので複数はいってたらゴメンナさい(^。^;;
コメント欄で、”任意のOpenID を選択し、ニックネームのチェックボックスにチェックを入れる時だけコメントのプレビューが出ました~、これでやっと入るかな?
で、本題です(笑)
私もボブディラン全盛の頃は良く知らないんですが、
色んな面を別々の役者で描いている内容からすると、欲張りすぎだったのでしょうか?
確かに豪華すぎる俳優陣で、ディランより役者の個性がでそうな感じ・・・。
期待していたので残念な感じですね~
ところで、ディラン関係のHPを覗いたら、映画と連動していて、
パーフェクトなデスコグラフィーなどがあったりしてCDショップみたいでした(笑)

claudiacardinale said...

JTさん、ご足労かけました。そんな面倒な状況になってたのですね・・。そういえばビアンカさんも同じような事を言ってました。これはどこかに注訳をつけたほうがよさそうです。

そうそう、サントラが結構がんばっているようですよ。それにしてもJTさん、的確な事をおっしゃいます!「確かに豪華すぎる俳優陣で、ディランより役者の個性がでそうな感じ・・・」その通りです。
プラスこの作品デュラン好きの人でないと難しいような・・・。私も結構期待していったのにちょっと残念でした。