5 January 2009

Che

Che, Part 1 by Steven Soderbergh 2008 USA

アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家エルネスト・チェ・ゲバラを題材にしたソダーバーグの最新作の第一弾。全編で4時間半なので公開は1部と2部に分かれている。チェ・ゲバラといえばTシャツとすぐ連想してしまうのは私だけでしょうか?最近はあまり見なくなりましたが、一時期は彼の顔がかかれた赤いTシャツがよく売られてました。というかそういう所へあまり行かなくなったというのが正解かしら。

チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれ、医学生の時にオートバイで南アメリカを回る旅をする。これは「モーターサイクル南米旅行日記」として書かれ、「モーターサイクル・ダイアリーズ」としてガエル・ガルシア・ベルナル主演で映画化されている。各地を周りグアテマラに行き着いたチェ(ベニシオ・デル・トロ)は女性活動家のイルダ・ガデアと出会い、社会主義にのめり込む。グアテマラを追われ亡命したメキシコで、亡命中の反体制派フィデル・カストロ(Demian Bichir)と出会い、反バティスタ武装ゲリラ闘争への参加を決意しカストロと共にキューバーに上陸する。反乱軍は上陸直後に政府軍の襲撃を受けて壊滅状態となるが、山脈に潜伏し反乱軍をまとめ、他の反政府軍との合流に成功し、1958年12月29日にサンタクララを占拠する。第一部はここまで。

1964年12月のチェ・ゲバラの国連演説の部分がモノクロで映し出され、回顧する様にキューバ革命の歴史が適地アメリカに足を踏み入れたゲバラの映像と交差し描かれている。第一部を見ただけなので、なんとも言えませんが、時間があったら第2部も見てみようという感じでしょうか。1部ではゲバラのピュアな革命家としての人物像が中心に描かれています。2部ではゲバラの失望していく部分が描かれるはずなのですが、多分1部と同じ淡々とした水が流れる様なトーンなのだと思います。

クレジット・クランチと言われ欧米型の資本主義経済体制が揺らいでいる中、マルクスの「資本論」を読んでみようと思われている方は多いのでは?私も何度かトライしたのですが、いつも挫折状態です。

話は変わって、ロンドンは風邪が大流行しています。私ももろやられました。皆さん、年末年始は如何でしたか?私は体調が良くなったり、また悪くなったりとかれこれ3週間この調子です。健康管理を十分に!



8 comments:

Anonymous said...

年末年始は、家族と顔を合わせる機会が多いので、決まって誰かがおかしくなります。去年は姑、今年は私が、爆発しました。でもこれは精神衛生上、よいことかも知れません。さて「チェ」ですが、以前「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見て、原作を読んで、素敵な男性だな、と思うようになりました。詩人で医者といえば、私の父もそうなんですよね。というわけで、こちらにも来るらしいので、是非見るつもりです。それにしても、ゲバラがここまで受入れられるなんて、時代の変化でしょうか、昔の若者が社会の中核を握ったからでしょうか?

claudiacardinale said...

biancaさんの方は体調大丈夫ですか?こちらなんとか咳がでるだけになった処です、後一歩状態。いやー3週間近くも体調がおかしいといい加減にしてくれ〜〜〜と叫びたくなってきます、けど声がでない(笑)

ビアンカさんのお父様、素敵ですねぇ、詩人で医者なんて。でもビアンカさんから想像出来ます。そういえば医者で作家では森鴎外ですよね。

アメリカではゲバラはリベラルな学生達のシンボル的存在でした。私が学生の時も、という事はかれこれ20年位前から人気があったんですね。多分もっと前からなんでしょうね。

Anonymous said...

CCさん、こんばんは!
この映画明日〜公開されます!
モチ観に行きます!ベニチオ・デルトロ大好きだし...チェ・ゲバラって、あのジョン・レノンが”あの時代世界で一番かっこいい男”と発言したと息子から聞きましたが、チラシにその事書いてましたね。
ダニエルの「007」も今月公開で楽しみにしています!
風邪お大事に!!

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、「Che」如何でしたか?(これを読まれる頃には既にご覧になっているかと思います)デルトロ私も好きです、がなんとなくハビエー・バルデムと重なってしまう部分が多い様な・・・。ハビエーの方がどちらかというとフェミニンかしら???感想楽しみにしてます。ちなみに
こちら今週末は「Slum dog Millionaire」見に行く予定です。

Anonymous said...

ごぶさたしてます。
こちらでもテレビスポットで予告をなんどもやってました。
はじめデルトロと聞いてピンとこなかったのですが、それもありなんでしょ~。
そういえば、最近読んでいる(といってもずいぶんと前に出版された)北方謙三の「水滸伝」はカストロの革命をイメージして、あらたに創作されたものだと聞きました。
腐った官僚社会を転覆させるっていうのは痛快ですからね。

風邪だいじょうぶですか?
こちらも1月になって急に冷え込んできましたから、これからはやりそうな予感です(^。^;;

claudiacardinale said...

JTさん、こんばんは。いやーヨーロッパ大寒波です。さむい!

「腐った官僚社会を転覆させるっていうのは痛快」

ですよね。けど悲しい事に、転覆させてもまた元の木阿弥状態になってしまっているのが殆どのケースです。やっぱりこれは人間社会の
ピットホールなのでしょうかね。

風邪引かないでくださいね〜

Anonymous said...

CCさん、こんばんは!
チェ・ゲバラに酔ってしまいました。
カストロと一緒にキューバ革命の立役者であるチェ・ゲバラってなんてクールなんでしょう!男が惚れる男って感じですが、女も惚れちゃいますわこの方。
ベニチオは若きチェはちょっとキツかったですが、2部作の「39歳別れの手紙」はさぞかし素晴らしい!ことと期待します。
そうそう、実際のチェ・ゲバラって以外に甘いマスクなんですよね?

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、実際のチェってどうなんでしょ?Tシャツでしか顔を拝見していないので、けどイメージでは細身の顔、ベニチオとは・・・のではないのでしょうか???

私も2部作期待しています。こっちのほうが試練を色々と経験をするのでもっと話が濃くなるんでしょうね。