3 May 2009

J.M.G Le Clezio

Wondering Star & Onitsha by Le Clezio

時間があまりなくて映画が全く見れないので今日は最近読んだ本について。ここ最近はまっている作家が2008年ノーベル文学賞を受賞したレ・クレジオ。「Wondering Star」(彷徨える星)と「Onitsha」(オニッチャ)を立て続けに読んだのですが、この2冊とも主人公の幼少時代の回想記。主人公達のなんともいえない純粋な感受性が現実と好奇心とで織り交ぜ描写してあり、まるで自分の幼少時代にワープした感覚が味わえました。


「Wondering Star」は南仏に住むユダヤ人少女がナチを逃れて逃亡、最終的にイスラエルに移住、そこで土地を追われたパレスティナ難民の少女に出会う話。





「Onitsha」はフランス人少年が一度も会った事のないイギリス人の父親が住むアフリカはOnitshaに母親と共に移住する話です。





私好みの作家でがいるのですが、このセリーヌと出会った以来でしょうか、自分の感性にカーンと的をヒットした作家がこのレ・クレジオです。数日前一番楽しみにしていた北アフリカ系労働者の貧困とヨーロッパ文明の醜さを映し出した著書「Desert」がアマゾンから郵送されてきたのですが、パッケージを開けて早速本を手に取ってパラパラっとページをめくると、むむっ読めない、これはフランス語・・・英語版は絶版になっているらしく・・・悲しい・・古本屋でさがさなくては。

これにめげず、久々にいい作家に出会えたのをきっかけにアマゾンで昔読んだボリス・ヴィアンの「日々の泡」とレーモン・クノーの「The Bark Tree 」を早速オーダー、勿論他のレ・クレジオもオーダー、フランス文学づいてます。


とりあえずこれらの本が届くまではなぜかしら手元にあったオバマ大統領の「Dreams from My Father」を今読んでます。数日で簡単に読める代物なのですが、オバマの信条というものがよく分かる内容です。この本に書いてある事を裏切らないようこれから政策を進めて行ってもらいたいものです。

2 comments:

JT said...

ごぶさたです。
最近は技術書ばかり読んでまして、たまに本屋で目にとまった本を読む感じです。今は、松岡正剛の「連塾・方法日本1 神仏たちの秘密」なんていう日本を再認識する趣旨の本を読んでます。レ・クレジオは読んだことがありませんが、日本でもほとんど翻訳されてるんですね。claudiacardinaleさんが一番楽しみにしているという「砂漠」を読んでみようかな。

claudiacardinale said...

J.Tさん、お久しぶりです、元気にしてましたか?難しい本をお読みになってるようですね。「連塾・方法日本1 神仏たちの秘密」なにやら謎めいた面白そうな内容ですね。「砂漠」と合わせて読んだら是非感想聞かせてくださいね。