19 June 2009

Red Cliff

Red Cliff by John Woo 2008 China

たまたまぽっかりと時間が空いたのでケン・ローチの新作「Looking for Eric」でも見ようと思い映画館に足を向けたら時間があわずジョン・ウーの「Red Cliff」を見てしまいました。三国志についてという事は知っていましたが、見終わった後の感想は制作費は一体いくらだったんだろう???とあまりのも映像の迫力に押されてしまいました。今時こんな大予算の映画をつくるのはハリウッドスタジオと中国くらいでしょうか。調べてみると製作費$80ミリオン、アジア圏で、それも英語以外でつくられた今まで一番高い予算の映画との事。アジアでの興行成績は$124ミリオンで、今までの記録タイタニックを超えたそうです。やはり中国マーケットはでかいですねぇ。

208AD、漢朝の曹操(チャン・フォンイー)は南部に兵を進める。曹操は孫権勢力(後の呉)と劉備勢力(後の蜀)の統一目的だけではなく、呉の武将の周瑜(トニー・レオン)の妻の小喬(リン・チーリン)の剥奪もあった。敗北した孫権(チャン・チェン)は部下の孔明(金城武)の助言をもとにライバルであった劉備(ヨウ・ヨン)に孔明を送り両勢力は同盟を結ぶ。両勢の水軍と陸軍は長江の赤壁付近で曹操の水軍と対決する。

ハードボイルド・ド派手アクション専門のジョン・ウーはあまり得意じゃないのですが、これだけスケールのでかいエピック物をつくらすと面白いですね。セット、コスチュームはすごいし、エキストラの人数もすごいし、CGIを使っての映像も迫力ありでした。私が一番苦手とするジョン・ウーのくさい演出もそれほどこの作品では感じられなかったのがGoodですね。話の初めは人物とその背景についていくのが多少難しかったのですが一旦話が進むと後は非常に簡単で、また実際の戦略の成り行きが事細かに語られ又映像でも見せていて、なるほどこんな風に戦うのねといい勉強になった次第です(笑)。見ながらなんとなくクロサワ/The Lord of the Rings/グラディエーターなどと重なってしまった感じもします。

という事でたまたま見てしまったこの作品結構楽しめました。なぜかしらこれらか6ヶ月間は北京/天津に駐在となってしまった私、中国の歴史の勉強にもなりました。という事で私の好みのインディペンデント系が中国ではほぼ見れないのでDVDで名画でもみていようと思います。では次回からはシノワからお届け致します。

2 comments:

Bianca said...

CCさん、すごーい、中国に駐在ですか?半年も。私、一度も行ったことがないので興味津々です。是非そちらの様子を知らせてくださいませ。この映画は、愉快でしたね。ただ、例によって戦闘シーンが私には行き過ぎに思えました。

claudiacardinale said...

Biancaさん、お久しぶりでございます!話によると、ブログによっては中国からはアクセスが難しくなる事もあるらしいので・・・この私のgoogleのブログが問題なく更新が出来る事を望んでいるのですが・・・。問題なかったら中国情報お送りしますね。

確かに戦闘シーンはビデオゲーム並みの残虐さでした。多くの視聴者はこういうシーンに慣れてしまってきているのでしょうね、という私もその一人ですがこんな残虐なイメージに慣れてしまうとは恐ろしです。