24 December 2009

Inglourious Basterds

Inglorious Basterds by Quentin Tarantino 2009 USA

久しぶりの更新です。6ヶ月に及ぶ中国滞在を終え(やった〜!!)現在東京、来月頭にロンドン戻りです。ネットが規制されてないのはなんて自由なんでしょう〜〜。早速タランティーノ監督の新作を見てきました。1978年に公開されたEnzo G. Castellari監督のマカロニ・コンバット戦争映画「Inglorious Basterds」に影響されているそうです。これは見てないのですが話は同じくドイツ占領下のフランスでのユダヤ系アメリカ人秘密部隊の話です。

1941年ドイツ占領下のフランス。ユダヤ人ショーシャナ(メラニー・ローレント)と家族はフランス人酪農家の家に隠れていた。ユダヤ・ハンターと呼ばれるSS大佐ハンズ(クリストフ・ウォルツ)にみつかり家族を銃殺されるが、幸運にも彼女だけが生き延びる。後パリに逃れ映画館を祖母から引き継ぐ。ドイツ将校に好かれる事により彼女の映画館でプロパガンダ映画のプレミアが開かれる事となる。ドイツに復習を誓うショーシャナは絶好のチャンスを手に入れる。一方、アパッチの血を引くテネシー州出身中尉アルド(ブラッド・ピッド)を中心にドイツを追われアメリカに移住したユダヤ人兵8人でなる秘密部隊バスターズがフランスに送られる。彼らのミッションは捕虜をとらず、バットで殴り殺し、死んだ兵士の頭皮をはぐという手段でドイツ兵を恐怖に陥れていた。米英軍はプレミアが行なわれる映画館の爆破を工作、バスターズとイギリス将校、そしてイギリス側スパイのドイツ人気俳優ブリジット(ダイアン・クルーガー)が送られる。

タランティーノらしい作品でした。脚本を書いている時はさぞかしテンションがあがり楽しんだのでしょうね、歴史的事実などおかまいなし、好き邦題に書いてます。マカロニ・ウエスタンというかマカロニ・コンバットを突き詰めたという感じでしょうか、B級的要素をそこなわずにA級に昇華させた作りです。最近のタランティーノの作品はイマイチだったのですが見事返り咲きました。ドイツ将校ハンズを演じたクリストフ・ウォルツはいい役者ですね、初めて知ったのですが、調べてみるとこの役でカンヌのベストアクターを受賞してました。ブラッド・ピッドもちょっとおばかさん役をするといい味です。

この中国にいた6ヶ月の間に多くの映画を見逃してきました。

Precious
原作はかなりショッキングでしたが、映画がどうなっているのかがとても興味あります)

The Hurt Locker

Up in the Air

Nine by Rob Marshall
豪華なキャストですねぇ、これは劇場公開に間に合いそう

White Ribbon

Seraphine by Martine Provost
セザール賞で主役のヨランダ・モローが主演女優賞を受賞してます

ロンドンに帰ったらDVDで鑑賞です!

4 comments:

J.T. said...

CCさんと同じ理由?でタランティーノと聞いてちょっと敬遠してたのですが、心象は良かったみたいですね。とはいえ結構クセはつようそうですが(笑)
マイク・マイヤーズはシュレックの声で結構話題になりましたが、こういう作品にもでるんですか。

ところで、中国お疲れさまでしたー
今は東京で、もう少しでロンドンみたいですね。長旅気をつけて!
そして、今年もよろしくです。

claudiacardinale said...

JTさん、お久しぶりです&こちらこそ今年も宜しくです。

かなりタランティーノ調のくせのある作品でしたが面白かったです。それにしても映画が普通に見れる街というのはいいですねぇ、こんな通常な事が嬉しく感じられます!!なんていっても中国語が分からないわたしは劇場で見れる映画が限られてましたから・・・。でもDVDは超破格値なので(えっーこんな新作がもう出ている!!というのも結構ありました)DVD三昧でしたよ。

margot2005 said...

タランティーノは苦手ながら彼の書いた脚本で大いに盛り上がり、大笑いしてしまいました。
脚本もすごいですが、やはり出演者でしょうね。とても豪華でしたもの。
三か国語を操るクリストフ・ウォルツは素晴らしい俳優ですわ。
この映画選曲もナイスかと思いました。

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、そう私も最近のタランティーノのいつも変らぬ一本やりの調子に飽きていた状態でしたが久々のいい作品でした。ウマ・サーマンが苦手なので彼の作品もイマイチという部分もありますが(笑)ウマが出てなかったのでなおさらこの作品はよかった(大笑)