25 February 2011

Anna Nicole @ Royal Opera House

Anna Nicole @ Royal Opera House
Music: Amrk-Anthony Turnage
Liberetto : Richard Thomas

少し前ですがローヤル・オペラで「アナ・ニコル」を見てきました。アナ・ニコル・スミス、彼女は実在した人物で数年前に亡くなっています。テキサス州出身典型的ホワイト・トラッシュ、ティーンの頃に息子を産み、その後シングルマザーになってストリップバーで働き、豊胸手術を受け巨乳になり、80歳のテキサスの石油大富豪と知り合い、プレーボーイ誌のプレーボーイ・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、Guessのモデルになり、映画にもちょろちょろで、いつの間にかブクブクに太り、このテキサスの大富豪と結婚した途端ダンナは死に、そこからダンナの息子と遺族と遺産争いになり最高裁まで行き、アナ・ニコルも長年のパーティー三昧と鎮痛剤服用によりドラッギーな状態で低迷しながらもゴシップ誌では毎日登場し、ジャージでだらだらと仕事をこなす姿がリアリティーTVショーになり、妊娠し出産、見舞いに来ていた息子が翌日アナ・ニコルの病室で複数のドラッグ使用の影響で死んでいるのがみつかり、長年マネージャーとしてやってきた弁護士と結婚したとおもいきや出産した娘の親権を巡り3人の男性が資産を目的に名乗り出DNA鑑定まで発展し(その内一人はザザ・ガボーのボーイフレンド)、結果が出る前にアナ・ニコルも複数のドラッグ使用で突然の死。その後このマネージャーと専属医師は必要以上にドラッグを処方していたと起訴されるなど、死後もタブロイド誌をにぎわせていた女性です。アメリカに住んでいた時スーパーのレジにいくと必ずブロイド誌の表紙にいる彼女を見たものです。

で説明が長くなってしまいましたが、この上記をまとめたのがこの現代オペラです。なんでこんな題材?とオペラ界では相当疑問視されていました。私が見た日はプレミアで、いつもの年齢層が高い観客とはちがって、ファッショナブルな若者やゲイが半分を占めていたと思います。肝心のこのオペラはというと、rated R、18歳以下は入場禁止オペラと言えばご想像つきますね。1幕目はコメディーRockn' Rollという感じでそうとう早いスピードで進みかなり笑わしてくれます。1幕目は落ちぶれて行く彼女をオペラらしく奏でています。エンターテイメント性は抜群ですが、どうでしょう、オペラとして生き残って行く作品とはいいがたいものですが、楽しめました!

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