ナンニ・モレッティの新作、タイトル通り話はローマ教皇について。コンクラーヴェ（教皇選挙）で選出された新しい教皇（ミシェル・ピッコリ）が、自身に科せられたあまりの荷の重さに、サンピエトロの広場にあるバルコニーでの新教皇発表の前に逃げ出してしまうという、ありえないけど「what if ／もしも」という設定。前半はシリアスな話の中のコミカルさとまあ面白く進行していたが、あまりにも題材が重過ぎたのか徐々に話ははちゃめちゃになり結末も納得いかず、見終わった後消化不良を感じる作品であった。まあ簡単に主旨を述べると、神に仕える最高権威のバチカンの中も結局生身の人間の集まりという事である。このローマ教皇を演じたミシェル・ピッコリ、彼の演技は地に着いたというか、ホッとさせるものがあった。さすがベテラン俳優。とはいいつつ今まで何で見たんだろうと作品が思い出せず、調べたら「昼顔」でドヌーブ様に買収宿を紹介した友人役、また「侮蔑」ではバルドー様の夫役だった。いわゆるちょっと悪い色男役が多かったんですね。
No comments:
Post a Comment