24 October 2012

女囚701号/さそり

Female Prisoner 701 / Scorpion by Shunya Ito 1972 Japan

1年ぶりの東京滞在。代官山の蔦屋の映画コレクションが素晴らしいと聞いたので夜な夜な偵察、どんなものかと思い意地悪でファスビンダーなどの作品を検索したら置いていなかった!店曰く置いていない映画は取り寄せるとの事でした。けどまぁ日本映画のコレクションは凄いです。早速2本借りて見てしまいました。

その内一本は梶芽衣子主演女囚さそりシリーズ第一弾「女囚701号/さそり」。日本B級カルト映画金字塔、タランティーノの「キルビル」でも「女囚701号/さそり」の主題歌の「怨み節」が使われている。梶芽衣子演じるナミが愛する男に裏切られ牢獄入りし、様々な虐待を受けこの男に復讐する物語。70年代初期のこの作品、いい味だしてます。当時ならでは出来たショットや話しの展開、まるでパゾリーニを見ているかの様。女囚達が荒野でシャベルを持って地中に穴を掘らされ、掘ったらまたその穴を埋めるという果てしなく続く作業のショット、なんともいえない独特のマゾヒスティックでシシューポスの岩を体現したかの様、久々に目を見張るものだった。やはり遊びが多く出来た60−70年代の映画は面白いものが多い。

次回の滞在では残りの3本を制覇しなくては、今から楽しみである。

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