5 November 2012

Holy Motors

Holy Motors by Leos Carax 2012 France

久々にレオス・カラックスの新作「ホーリー・モーターズ」を見た。初期の「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」「ポンヌフの恋人」は見て来たが、どうもそれ以降はどうも興味が失せていたが番宣で見たトレーラーがよく、また意味不明なタイトルも手伝って見る気になった。回りは・・・という人が多かったが個人的にはなかなか面白いものだった。

ドニ・ラヴァン演じるムッシュー・オスカー、彼の仕事は役者である、楽屋であるホワイトリムジンに乗って現場に出向き一演技打つ。それは乞食の老婆であったり、発狂者であったり、殺人者であったりと、観客の目であるカメラが追う。何が現実で何が芝居なのか?ムッシュー・オスカーは実在人物ではなくメタファー的なものなのか?と見ている間に思考を巡らせるが結局分からないままである。映像的にも面白かった。発狂者が墓地に出没し暴れ始めるシーンでは懐かしい東宝のゴジラの曲がバックグラウンドに使われてここにはかなり笑えた。


レオス・カラックス、奇妙な作品が多いがどうもこう達成感、完成に至って居ないものが多い気がする、まあこれが彼の作品の魅力といえば魅力なのかもしれない。

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