11 February 2013

Hitchcock

Hitchcock by Sasha Gervasi 2012 USA

タイトルが「ヒッチコック」なのでヒッチコックのお話と思いきや、1959年に製作された「サイコ」の裏話であった。アルフレッド・ヒッチコックはアンソニー・ホプキンス、妻のアルマはヘレン・ミレンとベテランイギリス人俳優が演じている。まあヒッチコックもアルマも元々イギリス人だから自然とこのキャスティングになったのだろう。アンソニー・ホプキンスは彼のヒッチコックを作りだしていたが、本物のヒッチコックのイメージが強過ぎてなかなか難しい処。「サイコ」で殺される役のジャネット・リーを演じたスカーレット・ヨーハンセンはこの時代のグラマーがよく似合い今まで見た中で最高に奇麗であった。

ヒッチコックはサスペンスで数々の優秀な作品を作っている。この「ヒッチコック」でも彼が壁の穴から覗き見しているシーンが出ている。ここにヒッチコックのサスペンスの原点を見た気がする。ヒッチコックは使った女優に執着癖がありヒッチコックのミューズであったグレース・ケリーにはストリップを要求し、断り切れなかったグレース・ケリーはカーテン越しにストリップをする影をヒッチコックに見せたと読んだ覚えが・・・不確実です。アメリカに住んでいた80年代の頃、夜中にTVをつけるとリメイク版の「Alfred Hitchcock Presents」でヒッチコックが「Good evening~」と言って登場するシーンを憶えている。お話より巨体のヒッチコックが一番印象に残っている。サスペンスの王は物語だけでなく本人もサスペンスを体現しているかのようであった。

という事でこの作品、面白かったがTVで見てもいいかと思える仕上がりであった。

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