6 September 2016

Cafe Society / カフェ・ソサエティ

by Woody Allen 2016 USA

ウディ・アレンの新作「Cafe Society / カフェ・ソサエティ」、1930年代ハリウッド、NYのファッショナブルな社交場を舞台にした作品。ブロンクス出身のボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は叔父でハリウッドのトップ・エージェントであるフィル(スティーヴ・カレル)を頼りにハリウッドにやってくる。時は女優、男優、政治家にギャングスターなどが立ち入るグラマラスな世界。そんな中、ボビーは地に足がついた様な女性フィルの秘書ボニー(クリステン・スチュアート)に一目惚れするがなかなか一筋縄ではいかない。

1930年代は上流社会にいればさぞかし素晴らしい世界だっただろう。ハリウッドやNYに限らずパリ、ベルリン、ロンドン、上海と夢の様なグラマーな空間が繰り広げられていた。タイムトラベルが可能なら是非1930年代のNYにスリップしたいものだ。お話自体はいつもながらのウディ・アレン、ユダヤ人ジョーク有りの、複雑な人間模様有りで、全体的にはとてもノスタルジックに仕上がっていたが、多少物足りなさを感じる内容だった。一方個人的に1930年代が好きなので、セット、コスチュームと絵的には多いに楽しめた。また「The Lady is a Trump」や「Manhattan」などこれまた好きなジャズスタンダードが多く使われていたのも嬉しい。まあウディ・アレンらしい安定したつくりの作品であった。

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