1 September 2016

Julieta / ジュリエッタ

by Pedro Almodovar 2016 Spain

アルモドバルの新作「ジュリエッタ」。大概夏の終わりにアルマドバルの新作が公開され、スペインを舞台にカラフルで奇想天外の内容の彼の映画は夏とマッチし、私の中では風物詩になっている。内容は、中年の女性ジュリエッタ(エマ・スアレス)が道で十数年行方不明の娘の友人に偶然出くわした事から、一度は記憶から抹消した彼女の過去を振り返るという、今までの作品と比べると至って普通である。


若き日のジュリエッタを演じたアドリアーナ・ウガルテは新しいペネロペを彷彿させる様な、チャーミングな女優。また長年アルモドバルの作品に出ていたロッシ・デ・パルマも久々に登場している。

所々にアルモドバル的な幻想の世界が現れるが、巨匠も歳なのか、前回の作品「アイム・ソー・エキサイテッド」があまりにもハチャメチャすぎたのか、落ち着いた風作であった、とはいえいつもながらに楽しめた作品であった。

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