長年見逃していた作品をようやく見る事が出来た。期待していた通りのもの。監督ビットリオ・デ・シーカ、製作カルロ・ポンティ、主演女優ソフィア・ローレンとイタリア映画黄金期の3人がそろった作品。原作はアルベルト・モラビアの小説。
第二次世界大戦中、ローマから田舎に疎開してきた母チェジーラ(ソフィア・ローレン)と娘ロゼッタ(エレオノラ・ブラウン)。疎開先で知り合い親しくなったミケーレ(ジャン・ポール・ベルモント)はドイツ軍の道案内として連れ去られ、一方チェジーラとロゼッタはローマに戻る途中休憩していた教会で連合軍側のモロッコ兵に強姦される。そしてその後ミケーレが殺された事を知る。
実年齢26歳のソフィア・ローレンが演じる気の強いイタリア女で母親の姿が素晴らしく感動的。この役でアカデミー最優秀女優賞そしてカンヌでも主演女優賞を受賞している。火の様なチェジーラとは反対に、反戦派でインテレクチュアルの青年ミケーを演じたジャン・ポール・ベルモントも好演している。
ネオリアリズモからはじまり60年70年代とイタリア映画にはとにかく素晴らしい作品が多い。
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