by Craig Gillespie 2018 USA
1994年、どのTVチャンネルをつけてもスケーターのナンシー・キリガンが「Why? Why?」と襲われた直後に泣き叫ぶ姿を撮ったシーンばかりが流れていた。それから間も無くして同じくスケーターのトーニャ ・ハーディングが事件に関わっていると取り沙汰され大きなスキャンダルとなっていた。当時あまりのも報道の過熱ぶりに否応無しに情報の洪水に巻き込まれ、その事件性以上にトーニャ ・ハーディングのトラッシュぶりに興味を持った事を覚えている。この映画「アイ、トーニャ 」はその事件の渦中のスケーター、トーニャ ・ハーディングのバイオグラフィーである。
トーニャ ・ハーディングの母を演じたアリソン・ジャニーは今シーズンの賞レースで助演女優賞を総ナメしている。またターニャを演じたマーゴット・ロビーも各賞で主演女優賞でノミネートされていた。これら女優陣達を見ているのはなかなか楽しかったがどうも映画自体はイマイチでTVドラマの域から出ていない感あった。
それにしてもハーディングは労働者階級出身ながらお金のかかるスケートの世界で頭角を表し世界選手権で1位やオリンピックで4位とすごい実力で強靭な精神力を持つ女性だと思うが、虐待やDVの被害者のチェーンから抜け出す事の難しさ、その呪縛からは逃れる事ができなかったようだ。
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