3 March 2018

The Shape of Water / シェイプ・オブ・ウォーター

by Guillermo del Toro 2018 USA

独特な世界観を持つギレルモ・デル・トロ監督の新作「シェイプ・オブ・ウォーター」、発話障害の女性と魚人の恋愛と聞いて?と思ったが、オリジナリティーがあり、なかなかユニークな発想で今シーズン観た映画の中ではダントツに面白いものであった。

1960年代初期、政府の研究所で清掃婦として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は発話障害で孤独な生活を送る。彼女の唯一の友は隣に住むゲイのジェイルス(リチャード・ジェイキンス)と清掃婦の同僚ゼルダ(オクタビア・スペンサー)。イライザとゼルダは研究所のラボでアマゾンで捕まえられた魚人を見つける。イライザはこの虐げられた魚人に興味を持ち交流を深め恋に落ちる。一方研究所のストリックランド大佐(マイケル・シャノン)は上層部から魚人を宇宙飛行打ち上げに搭乗させる事を命令される。魚人をこのミッションから救う為計画を練るイライザ、ソ連のスパイで研究員として潜在していたホフステトラー博士(マイケル・スタールバーグ)の協力を得て計画を遂行するが。。。

サリー・ホーキンスがとてもいい演技をしており、魚人と恋に落ちるイライザを違和感なく納得の行くキャラクターを作り出していた。またその他の役者も皆真実味のあるもので、奇想天外な話ながらも一つの世界を作り出していた。プロダクション・デザインも50年代をモチーフにしているがオリジナルなものが多くこれまた素敵な世界。役者、プロダクション・デザイン、音楽、演出などすべてがハーモニーをなして成功している作品であった。

2 comments:

Bianca said...

ギレルモ・デル・トロ監督は以前「パンズラビリンス」でしんどい
思いをしたのですが、これは良かったですか?

claudiacardinale said...

ビアンカさん、お久しぶりです!「シェイプ・オブ・ウォーター」は分かりやすくてしんどくないですよ。断然オススメします、とは言いつつ。。。だったらごめんなさい!