10 February 2018

Carmen / カルメン


@ Royal Opera House
作曲: Georges Bizet
指揮: Jakob Hrusa
演出: Barrie Kosky

ニュープロダクションの「カルメン」、今までとは全く違う、お芝居の様なミュージカルの様な典型的な演出のカルメンとは全く違ったものであった。セビリアのという感じは全くなしでどちらかというとAll that Jazz的。写真の真ん中の女性がカルメン。セットは1つのみ、シーン毎には場内アナウンスで情景が述べられ、挙げ句の果てには所々カルメンの心情も説明される有様。踊りの場面が全体を通して多くあり、歌って踊れる歌手でないとこの舞台では難しいと感じさせる。最後ドンホセに殺されたカルメンが音楽が終わった直後にすくっと起きて「人生ってこんなものなのね」という感じで戯ける演出は意表をついたものであった。好きか嫌いかは別として全く退屈なしで面白おかしく楽しめた舞台であった。カルメン役のAnna Goryachovaは歌も踊りもとてもよかった。ドンホセのFrancesco Meliは初めはただ怒鳴っているとしか思えず失望していたが中盤から調子が出てきたのか聴きやすさは抜群によくなっていた。

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