米アカデミー外国映画賞ノミネート、セザール賞、カンヌ・エキュメニカル審査員賞など様々な賞を受賞しているモーリタニア出身アブデラマン・シサコ監督の新作。以前「Bamako」を見て以来気になっていた監督である。
イスラム過激派の統治下にあるマリ共和国の都市Timbuktu外れの砂漠でKidane (Ibrahim Ahmed) 、妻のSatima(Toulou Kiki) そして12歳の娘Toya (Layla Walet Mohamed Toulou) 、同じく12歳の男の子Issan (Mehdi Ag Mohaed) は遊牧民として暮らしている。このKidaneの所有する一匹の牛が河の漁師に殺された事によりこの一家の運命は大きく転換する。
予想通りの素晴らしい映像、そして砂漠の中の独特な文明文化の中でイスラム過激派に抑圧され苦しみながらも静かに威厳をもって暮らす人々が描き出されていた。彼らの抵抗は禁止されている音楽や服装であったりと小さな事であるがそこには彼らの代え難い信念が見え、また同時に過激派メンバーの矛盾も描き出され、敵味方の範疇を越えた人間性というものが浮かび上がってくる。
娘のToyaを演じたlayla Walet Mohaed Toulouのなんて素敵な奇麗な子!将来が非常に楽しみである。
マリ共和国は行ってみたい国の一つで個人的に非常に興味がある事もあるが、この作品はオススメ。それにしても一体いつになったらマリに行く事が出来るのだろうか。
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