@ Royal Opera House
作曲 : Richard Wagner
指揮 : Antonio Pappano
演出 : Keith Warner
キース・ウォーナー演出2005年版「ニーベルングの指輪」の再公演。序夜の「ラインの黄金」、この後3夜に渡る指輪を巡る神々と人間の壮大なドラマのイントロダクション的オペラ。「ニーベルングの指輪」そしてワーグナーというと、あまりにも重たい内容、重厚な音楽、そして長時間という極め付けな真剣そのものなオペラ作品であるが、キース・ウォーナーの演出はそれを逆手に多少ディフォルメありのコミカルなものに仕上がっている。所々好き嫌いがあると思うが全体としてはこの「ラインの黄金」まあ私好みの舞台である。多少残念なのは、初日という事もあるのか歌手陣の勢いがあまり感じられなかった事である。壮大なスケールの中で歌うには歌手陣にもそれなりのスケールが要される。これからヴォータンのジョン・ラングレンがどう勢いを増して行くのかが楽しみだ。
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