@ Royal Opera House
作曲 : Richard Wagner
指揮 : Antonio Pappano
演出 : Keith Warner
第二夜の「ジークフリート」、今まで見てきた「ジークフリート」のプロダクションの中で一番楽しめたものであった。通常重くシリアスな演出だがこのキース・ウォーナーの舞台は笑いのツボ満載で、クライマックスのジークフリートとブリュヒンデが愛の歓喜に身を任せるシーンですら笑える要素が組み込まれていた。これは好き嫌いが別れるだろう。オーケストラは引き続きヒット&ミス。歌手陣では、またまたブリュヒンデのニナ・シュテメが素晴らしい歌いっぷり、又ジークフリートのシュテファン・フィンケは初めて聞いたのだが、恐れを知らない単純なジークフリートから愛を知り初めて自分自身の恐れに直面する姿をダイナミックにかつ繊細に歌い上げていた。ミーメのゲルハルト・シーゲルは安定のよさ。いよいよ残るのは「神々の黄昏」のみ、楽しみである。
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