by Michael Hazanavicius 2006 France
2012年アカデミー賞受賞作品「アーティスト」の監督ミシェル・アザナウィシウスのデビュー作、スパイ・コメディー映画。舞台は1955年カイロ、スエズ運河を巡って各国のスパイの巣窟となっている。OSSのスパイ、ユベール・ボニスール、通称OSS 117(ジャン・デュジャルダン)はカイロで消息を絶った親友であり同僚のジャックの捜査に潜入。しかしながらユベールはイスラム教には全くの無知、人種差別、放漫と典型的なポストコロニアル。ジャックの秘書ラルミナ(ベレニス・ベジョ)、女スパイのプリンセス(オーレ・アティッカ)と共に陰謀を暴いていく。とはいえこれはドタバタコメディー。007「ドクター・ノオ」をパロって美術や衣装やセットはとてもいいが、肝心のコメディーの部分がどうもイマイチいけてない。これを見たのがフランス・インスティチュートで多分フランス人と思われる人たちは笑っていたが、笑いのツボが違うのかどうも可笑しくない。フランスでも興行成績はよかったとか。笑いを除けばほぼよかったのに残念。OSS117を演じたジャン・デュジャルダンは間がいいというか、芸達者。「アーティスト」でも印象深かったが、実際にセリフがある役を見ると実にいい役者だ。
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