11 November 2005

Un Ballo in Maschera

Un Ballo in Maschera by Verdi
Royal Opera House

どうもベルディだと愛憎劇がコメディ化してしまう。「憎い!」「愛している!」「殺してやる!」とすごいオクターブで歌手が歌ってもその後続くタンタタター ンというベルディ節が聞こえるとどうもあらっ?とずっこける感じがする。まあそれがいいところで、結局人生とはこんなもんだろうと妙に納得してしまう。し かしながらアリアは内容がどうあろうとしんみり聞かせてくれる。どうもオペラというのは昼メロか荒唐無稽の内容だが、それが音楽と舞台の融合で違う世界へ と昇華してしまっている。
このプロダクションでは、仮面舞踏会シーンの舞台を鏡ばりにし観客全体のリフレクションをそのまま舞台演出に使ったのはアイディアもの。セットは Mario Martone。指揮はこの日80歳を迎えたCharles Mackerra。最後にロイヤルオーケストラとオペラ歌手に「ハッピーバースデー」ソングを歌ってもらっていたが、いままでで一番素晴らしい「ハッピー バースデー」ソングだった。で話の筋は友人の妻を愛してしまった男がその友人に殺されるという話。

それにしてもコンベントガーデンは新旧融合された建築で素敵なオペラハウスだ。ユダヤ人バミツバの会場のようなメトロポリタン歌劇場とはやっぱ違います。

No comments: