4 January 2006

Cache

Cache by Michael Haneke 2005 France/Austria/Germany/Italy

いつもながらのミヒャエル・ハネケのじわじわっとくる手法のサスペンス。TVショーのアンカーを勤めるジョージ(Daniel Auteuil)と妻アン(Juliette Binoche)の元に家の外観を長々と撮っただけの匿名のビデオが届く。数度に渡って届くビデオは徐々にジョージの個人的内容となっていく。派手な演出 がなく見ている者に考えさせる余裕を与えるハネケ特有の演出がこの映画の特徴で成功の鍵。他人事というものは去ってしまえば時間と共に自己の記憶から薄れ てしまう忘れてしまうというこの映画のテーマが最後のシーンで感じられた。2005年カンヌ映画祭監督賞受賞作品。

1 comment:

claudiacardinale said...

Commented by azuki-m at 2006-03-28 01:42
こんばんは、claudiacardinare様。
インサイドのazuki-mです。
ようやく、こちらにお邪魔させていただきました。(ロムだけならひっそりとしていたのですが)
今までお世話になっておきながら、今更ながらすみません(汗)
この間、日本で開催されたフランス映画祭で、この映画が公開されたので、見て参りました。
なんというか、ハネケの作戦勝ちのようなこの映画。
非常に興味深い、面白い内容ですよね。
ラストシーンの解釈が人それぞれになりそうで、今からとても楽しみです。

そして、TBもさせていただきました:汗。
お暇がありましたら、覗いてやってくださいませ。

Commented by claudiacardinare at 2006-03-29 19:34
インサイドさん、
来ていただきましてありがとうございます。
ハネケの作品は本当に謎が多いですね。一体どう筋道、つながりを想像したらいいのか?見た人それぞれ違う解釈をしている。ハネケにインテンションを聞いてみたい処です。どこかの映画祭で機会があれば質問してみたいですね。
ちなみにフランス映画祭ではだれか監督は来日していたのですか?監督とのQ&Aは映画祭での楽しい部分ですね。

Commented by azuki-m at 2006-04-03 03:16
…東京にはたくさん来られていたようです。
「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオンですとか。
ブノワ・マジメルやナターシャ・レニエも来日していたようです。
ですが、大阪には誰一人…寂しい…。