16 January 2007

Belle du Jour

Belle du Jour by Luis Bunuel 1967 France/Italy


British Film Instituteでルイス・ブニュエル特集をしていたのでまた観てしまった。ブニュエルは好きな監督だが「昼顔」は例外で好きな映画ではないのに一体今までに何度みただろう?10代後半ケッセルの原書を読んでその直後このブニュエルの作品を観ておおいに失望してしまった。ブニュエルの方ではお得意シュールレアリズムの甘い作りと感じたからだ。それ以来好きでない映画の一つだったが、久々に観るとまあそんなに悪くない。多分公開当時67年ではセンセーショナルな映画だったんだろう。


貞淑な妻(カトリーヌ・ドヌーブ)はパリ上層クラスの夫人が娼婦をしている話を耳にする。自虐的な性の衝動に狩られている彼女自身も医者の夫(ジャン・ソレル)がいない昼間娼婦の生活を送るようになる。そして結末は・・・

多くの評論ではカトリーヌ・ドヌーブがこの二面性をもった女性をすばらしく演じていると書かれているが、どうも貞淑な妻の像が出し切れてないような気がするのは私だけでしょうか?なので2つの顔を持った女性の話というよりもどうも妻に人生を狂わされ犠牲となった夫の話のほうがピンときます。フォーカスが違ってしまってます。

まあとにかく60年代のパリが素敵に映し出され、またドヌーブの衣装はサンローラン担当とファッションやロケーションが多いに楽しめます。

話は変わりますがGグローブでは「バベル」が作品賞でした。納得!「硫黄島からの手紙」は外国映画賞。これは公開が楽しみです。ドラマ部門主演女優賞はさすがヘレン・ミレン。
コメディーミュージカル部門助演女優賞はメリル・ストリープ、これも納得。びっくりしたのが同部門主演男優賞が「バロット」のサシャ・バロン・コーエン!で同部門助演女優賞は下馬評とおり「ドリームガール」のジェニファー・ハドソン。来週からNYなので「ドリームガール」をみるのが楽しみです。で期待の凛子ちゃんは残念ながら無冠でした。まあ対抗馬がジェニファー・ハドソンだからしょうがないでしょう。でもなんで主演のほうはドラマとコメディー・ミュージカルで別れているのに助演の方では別れてないんでしょうかねぇ。

9 comments:

Anonymous said...

ドヌーブの端正すぎる顔つきのせいでしょうか、自分のサガに苦悩する…という切迫感はあまり感じられなかったですが、妙にあの鈴の音が記憶に残ってます。
以前、claudiacardinale さんからマノエル・デ・オリヴェイラの新作「Belle Toujours」の事を聞いて日本公開を待っているのですが、こちらはどんな風に仕上がってるのか気になるところです。

ともあれ、ゴールデングローブ賞。バベルはほんと早くみたいですよ。それにしてもサシャ・バロン・コーエンは、よほど受けたみたいで、San Francisco Film Critics、Los Angeles Film Critics Associationでも主演男優賞を獲得してるんでね!

claudiacardinale said...

JTさん、私もまだ「Belle Toujours」観てないのですよ。昨年のNYフィルム・フェスティバルで出品されていましたが逃してしまいそれ以来見つけてません。早くみたい!!デス。

Anonymous said...

こんばんは!“ベル・デ・ジュール”懐かしいですね。ドヌーヴの代表作と言っても過言ではないでしょうか?夫役のジャン・ソレルが素敵で惚れました。マジで...
彼はコレの2年前にクラウディア・カルディナーレの「熊座の淡き星影」に出演しています。やはり素敵でしたわジャン・ソレル。
夫に満たされないとはいえ、妻が自身の欲望で”アムール”に走ってしまい、何も知らない夫の立場が余りにも気の毒で困りました。
フランス映画は日本人が好むのか?東京、池袋のシアターでドヌーヴ特集のような感じで数年前にも上映していていましたね。
ドヌーヴのサンローランのドレス素敵でした。帰ってくるなり家の暖炉に着ていた下着を投げ込むシーンはとっても印象的です。
今年のフランス映画祭はドヌーヴが団長のようですが...見られるかな生ドヌーウ...
さてさて今週末はいよいよ「マリー・アントワネット」が公開されます。「ドリーム・ガールズ」もシアターで予告してますね。「クイーン」「バベル」はとっても楽しみにしている作品です。

claudiacardinale said...

margotさん、ドヌーブはいくつになっても勢力的ですよね、難しいLars von Trierの作品にでたり彼女の女優根性に惚れ惚れします。ドヌーブで好きな作品は「シュルプールの雨傘」でしょうか、みずみずしさがなんともいいです。生のドヌーブが観られるといいですね。
フランス人も日本映画好きですよね。結構まめに日本の映画特集をしている。オズの作品の多くはパリでみましたよ。

Anonymous said...

CCさんは、今長期出張中?
昨日のコメントが消えてないか確かめに。
もしそちらが出たらこちらは消して下さい。

claudiacardinale said...

biancaさん、数日前に出張から帰って来た処でした。昨日のコメント(?)届いてません!どこに行ってしまったのでしょう???ちなみにbiancaさんのブログにわたしのブログアドレス付きでコメントすると不正なサイトとか言って受け付けてくれません・・・ブログにも変な癖があるんでしょうかねぇ?

Anonymous said...

前のコメントは
「シェルブールの雨傘」のドヌーヴがいいですね!ってことと、ブニュエルは私も性に合わないってことでした。えっ、「不正なサイト」と、そんな失礼を申しましたか?同じGoogleなのに、国籍が違うと別物なんですね。ハハ、癖かもしれません。

claudiacardinale said...

biancaさん、「シェルブールの雨傘」のドヌーブはみずみずしくていいですよねぇー。音楽はミシェル・ルグラン。そういえば丁度この時期私生活でもロジャー・バディムと未婚で子供を作ったはずでは・・・

Anonymous said...

CCさん、こんにちわ
先日の「不正なアクセス」の件ですが、
ためしに「http://」を「cinematheworld」
の前に付けてみて下さい。うまくいくかも知れません。
 MYBLOGで、ブックマーク表示して見ました。