2 September 2007

2 Days in Paris

2 Days in Paris by Julie Delpy 2007USA

ジュリー・デルピー主演/監督/脚本のラブコメディー。「Lost in Translation」のパリ版という感じの内容だが、結構笑わせてくれた作品だった。

パリ生まれNY在住のフォトグラファー35歳マリオン(ジュリー・デルピー)とNYユダヤ人インテリアデザイナーのボーイフレンドのジャック(アダム・ゴールドバーグ)はヨーロッパ旅行の帰りにパリのマリオンの両親宅に2日間立ち寄る。なにかとアメリカ人を馬鹿にするマリオンの両親、マリオンが道で遭遇する男友達は皆昔彼女と関係があり、タクシーに乗れば人種差別が露骨なドライバーだらけ、パーティーでは性的に解放されているパリジャンの姿を目の当たりにし、マリオンとは2年付き合っているアダムだが徐々に今まで知らなかった彼女の姿を知るようになる。そして・・・

ジャックのキャラは典型的な神経質NYユダヤ人で入れ墨などを入れているけど基本的にはコンサバな性質、一方登場するフランス人達はアメリカ人から見た典型的なフランス人像。極端に描かれた2者、米対仏の偏見からこのコメディーは成立っていた。まあオーソドックスな形のコメディーなんでしょうが、まあダイオローグも結構おかしく書かれていて、成功してました。けど前日にみたウディ・アレンに比べると、なんかこうグッサッと抉る面白さまではいかないかしら。

それにしてもヨーロッパではアメリカ人ってホント嫌われているというか馬鹿にされています。人気がないです。私も「どこから来たの?」と聞かれて「日本人」というと「素晴らしいカルチャーだね」とか興味を持ってほめてくれるパターンが殆ど。「アメリカ人」というと大概その場で会話が終わってしまう。以前近所のイスラム系のグローサーのレジにいたおじさんが「どこ出身?」と聞いて来たので「アメリカ人」って答えたらショックを隠しきれない顔をしていたので、ヤバいこれではここに買い物に来れないと思いとっさに「でも日本生まれ」と言ったらおじさん少しは落ち着いたような感じだった。人の反応が結構面白いので色んな所で使い分けて遊んでいます。

「2 Days in Paris」疲れた時に見る、お手軽に笑えるコメディーとしてはお勧めです。

8 comments:

Anonymous said...

こんにちはー
9月になりましたが、こちらはまだ夏が頑張ってますよ。そちらはどうですか?
ところで、アメリカ人がそれほどまで人気がないとは思いませんでした。どうしてなんでしょうかね。
日本人が受けがいいのはポップカルチャーの影響でしょうかー。最近はクール・ジャパンと称し世界各国で人気とは聞いてますが、日本に居ると実感が湧かないんですよ。
それにしても、ヨーロッパ人の色んな反応を楽しんでるclaudiacardinaleさん。茶目っ気があって、反応を見てる時のいたずらっぽい目を想像してしまいました(ニコ)

claudiacardinale said...

JTさん、こんばんわ。そんな「いたずらっぽい目」だなんんんて、そんなかわいらしい表現をしてくださっっっって、張りのある目をつくらなくてはと思いついつい高級アイクリームを買わなくては!とはりきってしまいました。(笑)

アメリカ人って馬鹿にされやすいですよ、ヨーロッパでは。この前大勢でディナーの時、一人テキサス出身の男性がいて「アメリカではみんな銃を持っているの?」とか「ステーキ以外は食べるのか?」とか結構からかわれていました。アメリカ人=Gブッシュと思われがちなんでしょうか。教養のない単純な民族と見られてます。まあ単純は単純ですけど、本当は暖かい親切な人達なんですけどねぇ。

一方日本人は礼儀正しい、丁寧、清潔とアメリカ人の全く逆の評価です。若者には、ポップカルチャーが思いっきり受けてます。多分90年代に放送されたものでしょうか、「たけし城」がアメリカでもイギリスでも大受けです。日本人若者=クレージーファッションの定義もありです。

Anonymous said...

こんばんは!
これスッゴイ勢いで観たい!!!作品ですが、東京で公開されるでしょうか?ジュリー・デルピーってちょっと好きですわ。

claudiacardinale said...

マルゴ嬢、そんなすごい勢いで、おっとっっと圧倒されてしまいました(笑)イギリスでもアメリカでも興行成績いいみたいだから、親仏の日本だったら公開されますよ、多分。

Anonymous said...

CCさん、前に一回投稿したはずですが、消えてしまいましたね。2回目は簡略に。
アメリカ人の不人気、ザンネンです。はじめて渡米した後、私もすっかり対米観が変わりました。素晴しい国土、豊かな自然、そして大らかないい人たちですよね。もっと、自分に自信を持ち、また、対外PR戦略を練ったらいいのではと思いますが。あまりにもお金と力を持っていると、そういうある意味のずるさとか気配りを忘れてしまうのですね。

claudiacardinale said...

ビアンカさん、消えてしまったとは・・・失礼致しました。なんでなんでしょう?コンピューターの怪奇現象です。

おっしゃる通り!ブッシュが相当ダメージに貢献してます。後はグローバル企業などなど。こういう国を代表するクラスの人達が「America #1!」という傲慢な態度だからでしょうね。

Anonymous said...

どうも。ごぶさたです。
新しいブログをはじめました。これからもよろしくです。
最近は「ショートバス」という映画を観ました。
いきなりすっごいシーンから始まって、あんまりスジも知らないで行った私は、少々後悔してしまいました。
悪い映画だとは思わないけど、でも、みなさんそんなにセックスのことばかり考えてるの?って感じだったな。
ああ、これ、ご覧になりましたか?

claudiacardinale said...

yochyさん、こんにちわ。新しいブログですか、アドレス教えてください、早速遊びに行きます。

「ショートバス」見ましたよ、予備知識なしでこの作品観に行ったら結構ショックでしょうねぇ、想像つきます。この監督の前作「Hedwig and Angry Inch」もゲイが題材ですがその粋を超えて純粋なものを感じる作品です。けどまぁ、70年代フリーセックスの時代もとうの昔に終わってエイズもあるからあんなクラブが存在するとは思えないんですけどね。現実離れしてながらもNYという土地柄あってもおかしくないといと感じてしまいます。けど実際にセックス・カウンセラーって結構いますよ。