4 February 2008

Juno

Juno by Jason Reitman 2007 USA

今年度アカデミー賞で主演女優賞、監督賞、ベストピクチャー、オリジナル脚本でノミネートされている「Juno」。題材は前回見た「4 Months, 3Weeks and 2 Days」と同じく妊娠について。4 Months・・・は相当シリアスでしたがこちらはコメディー、しかしながらそれ以上に繊細で登場人物の心理を深く表現した秀作でした。


頭がいいながらも変わり者のジュノ(エレン・ペイジ)は16歳。ボーイフレンドのポーリー(マイケル・セラ)と初めてしたセックスで妊娠してしまう。中絶を考えるが、結局子供のいないカップル、バネッサ(ジェニファー・ガーナー)とマーク(ジェイソン・バットマン)の養子新聞告知をみつけ、2人に子供を提供する事を決めてしまう。継母のブレン(アリソン・ジェニー)と父親のマック(JKシモンズ)はビックリ仰天しながらもジュノの決断に協力する。

このジュノのキャラクターが面白い。生まれてくる子供はバネッサとマークのものと割り切り妊娠をサディステック的に受け入れてますが、ジュノはよくある身勝手で危なっかしいティーン像とは一線を画しています。勿論ロックが好きでスラッシャームービーを見て他のティーンと殆ど変わりがなく又彼女の発言には???と思うときが多々ありますが、彼女の純粋な人柄が伝わってきます。ジュノを演じているエレン・ペイジの演技は素晴らしい。そしてジュノをサポートするブレンとマックもエキセントリックながら好感の持てる存在。一方身なりもきちんとして社会的に成功しているカップルのバネッサとマークの存在が実はこのコメディーの中ではからし的要素。とにかく俳優陣と演出もいいながら脚本がそうとう面白いくしっかりしているんだろうと思わせます。


この脚本家ディアロ・コーディーは変わり種。元々広告代理店で働いていたが、なにか違うと感じてストリッパーに転身し、ブログでストリッパーについて書いていたら、そのユニークな文章がハリウッド・プロデューサーの目に留まり、そこから脚本をオファーされたという経緯の持ち主。写真が彼女ですが、なかなか魅力的なかっこいい女性です。

小粒ながらもユニークでいい作品。ベストピクチャーにもしかしたら食い込んで来るかもしれません。

4 comments:

JT said...

こちらも、徐々にアカデミーに向けて盛り上がってきましたが、
脚本家協会のことが気になりますね。
ところで、この「Juno」、アメリカではティーンエイジャーに大人気だそうですね。
作品賞の街頭予測では、10代に圧倒的に押されてたみたいですよ。
映画関係の学生なんかは、「ノーカントリー」を有力視してましたし、
ロスの評論家は、ハリウッドらしいという点でクルーニーの「フィクサー」を、
NYの評論家は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を押してました。

ところで、私は日本時間で11日に行われるグラミーのほうもたのしみにしてるんです♪

claudiacardinale said...

JTさん、グラミーすっかり忘れてました(笑)いまだれがノミネーションされているのかチェックしたら、チャカカーンやハービーハンコックやジョニミッチェルなんかが入ってるんですね!これは嬉しい。若手ではエイミーワインハウスは好きです。

私は今の処「No Country for Old Men」を一押しですが「There will be Blood」はまだ見てませんので、どうなんだろう????今週末にでも見てきます。

JT said...

日本時間で、今13:50ですがグラミー授賞式おわりました!
そちらは、早朝かもしれませんが、私も好きな、エイミー・ワインハウスはロンドン(現地午前4時)からのライブで参加してました。
しかも、最優秀新人賞、年間最優秀楽曲賞、年間最優秀レコード賞と主要4部門のうち3部門とりました!
そして、ハービー、サプライズでしたが、年間最優秀アルバム賞を獲得です!カニエ、エイミーを押さえての受賞ですからね~
そうそう、ティナ・ターナーとビヨンセのパフォーマンス最高に良かったですよ。
終わったばかりで少々興奮気味ですが(笑)
後で、記事かこうかな。

claudiacardinale said...

JTさん、エイミーワインハウス3つも受賞しましたねぇ!そのティナ・ターナーとビヨンセのパフォーマンス見たかった。ちょっとyoutubeでもみてみます。プラス、ベストアルバムではハービー・ハンコック。今年のグラミーは面白かったんですね。あ〜〜〜見逃しました。こちらはというと、昨晩はBAFTA、英国アカデミー賞をみてました。最優秀女優賞はマリオン・コディヤールでした!!ベストピクチャーは「atonement」でした。???って感じですがまあ英国なのでしょうがないかしらってとこです。最優秀男優賞はダニエル・デイ・ルイス、監督賞はノーカントリーのコーエン兄弟でした。